• Twitter
  • Facebook
  • Google+
  • RSS

クリント・イーストウッド監督『グラン・トリノ』が話題―「傑作」「集大成」の声も



老いてますます悩む。至高の作品「グラン・トリノ」 - 深町秋生のベ...
今回、イーストウッドが演じるのは、朝鮮戦争で徴兵されて心に深い傷を負ったことで、偏屈な老人になってしまった元・軍人。周囲の人間に人種差別的な発言を繰り返し、現代風俗をひたすらに嫌悪していた主人公が、隣の家に引っ越してきたアジア系移民の家族と交わる中で、頑なになっていた心を融かしていく過程が、イーストウッドには珍しいコメディタッチで描き出されています。
上記のエントリーでは、「果てしなき渇き」で第三回「このミステリーはすごい大賞」大賞を受賞した作家、深町秋生氏がこの作品について熱っぽく語っています。物語の背景にある移民の問題に触れられており、日本人にはなかなか分かりづらい、主人公の立場の複雑なニュアンスなどを知ることが出来ます。何も知らずに見ても十分にその凄みを味わえる作品ですが、深町氏がここで触れている移民の問題やイーストウッドが米国映画界で持つ特殊な立ち位置を考慮することで、格段に深みが増すはずです。
優しくユーモラスな中盤から一転して訪れる後半の惨劇、そして最後に明かされる不思議な驚きに満ちた真相が感動を呼ぶこの作品。ブックマークコメントでは、「(2009年だけでなく)オールタイムでも五指に入る映画」との声もありました。北米では、既に興行収入が一億ドルを突破しており、現在79歳のイーストウッドのキャリアでも、最大のヒット作となっているようです。興味を持たれた方は、GWにでも映画館に足を運んでみてはどうでしょうか。
文: 稲葉ほたて

関連エントリー