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あだち充・高橋留美子の制作資料やアイデアノートも!「サンデー・マガジン展」に行ってきた


貴重な創刊号や、各年代の人気作品の原画がずらり!

 

今回の展覧会は、メイン会場と第二会場に分かれて展示されています。まずはメイン会場、入ってすぐ目に飛び込んでくるのが、サンデー・マガジンで作られたマンガの壁です。サンデー、マガジン、それぞれ1000冊ずつ、合計2000冊のマンガで作られた壁は圧巻です。このすぐ下には貴重な創刊号の展示もあり、複製を読むこともできます。

 
 
 
続いては、各年代の人気作品の原画(一部複製やプリントあり)がずらりと並びます。「巨人の星」「あしたのジョー」「天才バカボン」「パーマン」など名作ばかりが揃う60年代、やや大人向けの内容のものが増えた70年代、「タッチ」「The♥かぼちゃワイン」など様々なタイプのラブストーリーが登場した80年代、従来から人気のジャンルに加え、オカルト的なものや推理マンガなどが人気を集めた90年代と、時代によって作品のテーマにも様々な変化が見られます。

また90年代以降には、従来のように紙とペンで描く作家に加え、着色のみPC上で行う作家、全ての作業をPC上で行う作家も出てくるなど、原稿の描き方にも変化が見られます。


各年代のサンデー・マガジンはこのように穴から手を入れて読むことが出来ます。

 
原画だけでなく、各年代に流行したおもちゃやゲーム、アニメ雑誌、ライバル誌である「週刊少年ジャンプ」の展示も。

あのマンガの裏側が分かる?あだち充と高橋留美子の愛用画材や、「あしたのジョー」の直筆原稿も!

第二会場では、日本のマンガの歴史を作り上げた手塚治虫さん、藤子不二雄さんたちの足跡を追う「トキワ荘のマンガ家たち」、編集部の写真やメモを集めた「マンガ雑誌と読者・編集者」といった特集が。中でも注目はこちらの2つです。


まずはこちら。「『あしたのジョー』と『巨人の星』」と題し、高森朝雄(=梶原一騎)さん直筆の「あしたのジョー」原作原稿などが展示されています。


どっしりとしたイメージのある梶原さんですが、くせのある丸っこい字が印象的です。また「あしたのジョー」のマンガを描いているのはちばてつやさんですが、実はちばさんは梶原さんの原稿をそのままマンガにしていたわけではなかったそう。「あしたのジョー」といえば、力石が極限まで減量してジョーとの試合に挑み、命を落としてしまうというエピソードが非常に有名ですが、実はそのエピソードは元々梶原さんの原作にはなく、たまたまちばさんが力石というキャラクターを大柄に描いたため、ジョーと試合をするには減量をしなくてはならず、このようなエピソードが生まれたそうです。


そしてこの第二会場では、「らんま1/2」「犬夜叉」「タッチ」「H2」など、長年にわたり人気作品を描き続けている高橋留美子さんとあだち充さんの愛用画材やアイデアノートなど、めったに見られない資料も展示されています。


まずはこちら、高橋留美子さんが原稿執筆時に愛用しているという赤いエプロンと三角定規です。この三角定規、よく見ると裏に1円玉が貼付けられています。これは1円玉を貼付けることでその分原稿と定規の間に隙間ができ、線を引く際にペンのインクが垂れないようにするためだそうです。

 
続いてはあだち充さん。愛用の画材のほか、新連載のためのキャラクターデザインのラフやタイトル案などが描かれた貴重な「アイデアノート」を見ることができます。タイトル案の中にはかなり面白い物もあり、何度も試行錯誤を繰り返した様子がうかがえます。


創刊以来、互いに影響を与えあいながら、日本の少年マンガの歴史を作り上げてきたサンデーとマガジン。今回の展覧会では、その50年にも及ぶ歴史を、実際に作品を読みながらふりかえることができます。会場には抽選で商品が当たるクイズラリーなどの楽しい企画も。子供から大人まで楽しむことが出来る内容になっているので、ぜひ家族で出かけてみてはいかがでしょうか。



  • 藤子・F・不二雄『パーマン』
    ©藤子プロ/小学館

  • 高森朝雄・ちばてつや『あしたのジョー』
    ©高森朝雄・ちばてつや/講談社


  • 矢口高雄『釣りキチ三平』
    ©矢口高雄/講談社

  • 高橋留美子『うる星やつら』
    ©高橋留美子/小学館


  • 森川ジョージ『はじめの一歩』
    ©森川ジョージ/講談社

  • 藤田和日郎『うしおととら』
    ©藤田和日郎 /小学館


  • 天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや『金田一少年の事件簿』
    ©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや/講談社

  • 青山剛昌『名探偵コナン』
    ©青山剛昌/小学館


  • 赤松健『ラブひな』
    ©赤松健/講談社

  • 畑健二郎『ハヤテのごとく!』
    ©畑健二郎/小学館

特別展 サンデー・マガジンのDNA-週刊少年漫画誌の50年-

  • 期間 2009年10月10日(土)~12月20日(日)
    • 開館時間: 午前10時~午後6時 (入館は午後5時30分まで)
    • 休館日: 水曜日、10/11(日)
  • 会場 京都国際マンガミュージアム 2階 メインギャラリー、ギャラリー4
  • 特別展観覧料 大人1,000円、中高生500円、小学生200円
    • ※ この料金には、ミュージアム入場料を含みます(大人500円、中高生300円、小学生100円)
    • ※ 11月3日(火・祝)は「まんがの日」「関西文化の日」につきミュージアム入場料は無料
  • 主催:サンデー・マガジンのDNA展実行委員会、京都国際マンガミュージアム
  • 共催:講談社、小学館
  • 特別協力:大阪国際児童文学館
  • 企画協力:NHKエンタープライズ、川崎市市民ミュージアム
  • 監修:夏目房之介(学習院大学大学院教授)、斎藤宣彦(編集者、マンガ研究)
  • 詳細は京都国際マンガミュージアムHPにて


少年サンデー1983 2009年 8/15号 [雑誌]

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「週刊少年マガジン」 五〇年 漫画表紙コレクション

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文: 飯塚朋子

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