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戦国武将もパーティーをしていた?日本の“クリスマス”の歴史


■始まりは“戦国時代”!日本で最初のクリスマス

日本にクリスマスの文化が入って来たのは、1549年(天文18年)にフランシスコ・ザビエルがキリスト教を布教するため日本にやって来たのがきっかけです。3年後の1552年(天文21年)には、日本で最初の「クリスマス・ミサ」が行われたという記録が残っています。(当時の日本では、クリスマスのことを「ナタラ」と呼んでいたそうです。)そして1568年(永禄16年)には、堺で戦をしていた織田信長と松永久秀に対し、両陣営にキリシタンがいることを知ったイエズス会士のルイスフロイスの呼びかけによって、「クリスマス休戦」が行われたとのこと。堺の貿易商の邸宅に両陣営の武士およそ70人が集まり、ミサをした後、互いに持ち寄った料理を食べながらクリスマスを祝ったそうです。
日本のクリスマスの歴史(年表)|日本クリスマス博物館

■日本で最初に“サンタクロース”が登場したのはいつ?

クリスマスといえば、欠かせないのが「サンタクロース」の存在。日本で初めてサンタクロースが登場したのは、1874年(明治7年)、東京・銀座で女学校を経営する原胤昭によって開かれたクリスマスパーティーでした。「キリスト教家庭新聞」に記載された彼の回想録によると、その時のサンタクロースは裃や刀、大森かつらをつけた殿様風のいでたちで、クリスマスツリーや飾り付けも和風にアレンジされていたようです。またクリスマスが日本の文化として広まった明治時代、プレゼントとして人気だったのは「歯磨き粉」だったというエピソードも。
明治時代のクリスマス

■日本で最初の“クリスマスケーキ”は?

クリスマスケーキといえば、生クリームやいちごをふんだんに使ったデコレーションケーキが定番。しかしこれは日本独自の文化で、欧米ではフランスの「ブッシュ・ド・ノエル」、イギリスの「クリスマスプディング」など、国によって様々なクリスマスケーキが存在しています。日本にクリスマスケーキの文化を定着させたと言われているのが、今でもクリスマスケーキでおなじみの「不二家」。1910年(明治43年)に、日本で初めてのクリスマスケーキがこの不二家から発売されました。
採用情報 | 会社・IR情報 | 不二家

■お菓子がたくさん詰まった“クリスマスブーツ”はいつ誕生した?

真っ赤なブーツにたくさんのお菓子が詰まった「クリスマスブーツ」はクリスマスプレゼントとしても定番ですよね。実はこれも日本独自の文化で、1947年(昭和22年)に「近商物産」が発売して以来、全国に広まったと言われています。
草津の観光と商店街:クリスマスブーツの由来


戦国時代にもクリスマスパーティーが行われていたというのは驚きですね。日本に初めて登場した“殿様風”のサンタクロースも気になります。

今回参考にしたこちらのオンラインミュージアムでは、明治時代から現在までのクリスマスグッズなど、クリスマスの歴史にまつわる様々なコンテンツを見ることができます。今年のクリスマスは少し趣向を変えて、「歴史」の面から楽しんでみるのはいかがでしょうか?


Title Photo by [puamelia]

文: 飯塚朋子

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