読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

底なしのおもしろさ!愛好者に聞くオススメのボードゲームレビュー

暮らし インタビュー


■ボードゲームとは?

ボードゲーム - Wikipedia

コマやカードを盤上で動かすボードゲーム。本場ドイツをはじめ、あらゆる国で楽しまれています。また、カードゲームを含めることもあります。普段の生活ではなかなか触れ合う機会がないため、漠然と難しそうなイメージを抱いているかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、一度ゲームを始めると、誰でも楽しめるのがボードゲームの魅力。

■今回のレビュアーたち

さて、今回レビューに協力していただいたのは、ボードゲーム界で活躍する4人の方々。

千石一郎(以下:千)
Josee Design代表
京都ボードゲーム倶楽部「おてばん」主宰

高橋勝巳(以下:高)
2004年度カタン世界大会3位
神戸市市民講師
有馬玩具博物館学芸員
NPO法人ゆうもあスタッフ

bone5(以下:B)
骨折ゲームズ 代表

moo (以下:M)
アナログゲームラボ「賽苑」 代表
info@saien.org


レビューしたゲームは全6つ。それぞれに独自の視点で“○○度”を設定してもらい、★をつけていただきました。果たして、ボードゲームを愛する4人の男性がレビューするボードゲームとは?

■カードゲームの王道!「ニムト」

Amigo ニムト

Amigo ニムト

ゲーム名:ニムト
制作年:1994年
プレイ人数:3-10人
難易度:1(やさしい)

カードを6枚目にならないように出す簡単なゲームです。やることはたったひとつ、全員一斉に1枚のカードを選ぶだけです。そのカードが6枚目になると減点になるのでご注意。1枚を選ぶだけなのに、なぜか選べない。どのカードも減点してしまうように感じてしまう瞬間、あなたはこのゲームのトリコに…。

<千>
初心者オススメ度★★★★★
私は、これでボードゲームに目覚めました!シンプルなのに、おもしろい。10人まで遊べる、人数のフレキシブルさにも脱帽します。大人のたしなみとして、一度は遊んでおくべきゲーム。

<高>
実は奥が深いパーティゲーム度★★★★☆
他人の出したカードから相手の手札を推測するという奥の深さが面白さのポイントです。何も考えずにカードを出す人がいると面白さが半減してしまうため、☆ は4つ。

<B>
適当に出しちゃダメ度★★★★★
自分の出したカードが5枚目なのか6枚目なのかが、天国と地獄の分かれ道。カードを出すときは、考えるというより「6枚目だとどうしよう」と迷ってしまいますが、その迷うことも魅力のひとつ。

<M>
旅のお供度★★★★★
ぱっと取り出せて、すぐに大騒ぎできるのがいいトコロ。遊ぶ場所や人数を問わず、いつでもどこでも楽しめる懐の深いゲームです。箱もコンパクトなので、旅行に持っていくのもピッタリ。

■気持ち悪い?かわいい?「ごきぶりぽーかー」

Kakerlakenpoker

Kakerlakenpoker

ゲーム名:ごきぶりぽーかー
制作年:2004年
プレイ人数:2-6人
難易度:1(やさしい)
ゴキブリ、ネズミ、コウモリなど、“嫌われ者”がカラフルかつ、おどろおどろしく描かれてある、デザイン性も高いカードゲーム。ルールは、誰かがあなたに「ゴキブリです」と言いながらカードを伏せて出すだけ。あなたは、それがホントかウソかを見破らなければなりません。これだけのルールで、人間の中に潜むウソつき能力にきっと驚かされることでしょう。

<千>
ウソ能力発動度★★★★☆
ウソを吐く能力か、ウソを見破る能力かのどちらかが必要とされます。そういう意味で、一番の人生(に必要なスキル)ゲームかもしれませ ん。ゲームに勝つ秘策は、相手に指名されないよう目立たないことなので、そういう意味でも人生ゲームかもしれません。

<高>
追加ルールの必要度★★★★☆
ギャンブルマンガ『カイジ』に出てくるEカードのような心理戦が楽しめます。遊び慣れてくるとなかなかゲームが終わらなくなるので、同種4枚以外にも8種類全部そろえたら負けというルールを追加するのがオススメ。

<B>
ゴキちゃんがいっぱい度★★☆☆☆
カードが移動すればするだけ、おもしろさ、悩ましさ、緊張感が増していく、深いゲーム。ゴキブリ、クモ、ムカデと世間で嫌われている生き物のオンパレードなので、生理的嫌悪感を抱く人にはオススメできません!

<M>
イラストの憎まれ度★★★★☆
同じ生き物でも1枚1枚のカードが違うイラストになっており、同じものが無いという気合いの入れようが素晴らしい!一番憎らしいカードを見つけ出し て、ターゲットにに送り付けましょう。

■推理力&記憶力を駆使せよ!「ドメモ」

DOMEMO (ドメモ)

DOMEMO (ドメモ)

ゲーム名:ドメモ
制作年:1975年
プレイ人数:2-5人
難易度:1(やさしい)

数字が書かれたタイルが何枚か配られますが、それを見てはいけません。ゲームの目的は、自分に配られた数字を全部当てることなのです。逆に、自分以外のタイルは全て見ることができるので、それから数字を推理しましょう。当てずっぽうで当たることもありますが、他の人が推理した数字も大きなヒントになるので、気を抜かずプレイしましょう。

<千>
ほどよく頭を使う度★★★☆☆
推理が重要なゲームなんですが、それよりも大切なのは記憶力。誰がどういう推理をしたかを覚えておけば、勝機あり!ただ、時に運だけで当てる人がいるのでご注意を。

<高>
とりあえず「1」と言ってみる度★★★★★
対戦相手の喋り方や目線、手の動きまでありとあらゆる要素がヒントになる心理戦ゲーム。ルールは簡単なので大人から子供まで遊べる上 に2人~5人までどの人数で遊んでもおもしろいです。

<B>
つかみはオッケー度★★★☆☆
自分のタイルを自分側ではなく、相手側に見せるように並べるという、ゲームの固定概念を鮮やかに覆してくれるドメモ。ゲーム開始前から準備段階で驚きを味わえます!

<M>
タイルのやさしさ度★★★★★
大きなタイルのデザインが素晴らしい!雰囲気があるだけでなく、上下の区別がつきやすくで倒れにくいため、ストレスなくゲームに没頭できるよう細かな配慮がなされている、秀逸ゲーム。

■駒が大人気!「カルカソンヌ」

カルカソンヌ

カルカソンヌ

ゲーム名:カルカソンヌ
制作年:2000年
プレイ人数:2-5
難易度:2(比較的やさしい)

綺麗な街の絵が描かれたたくさんのタイルを置いて街や城を造りあげ、そこに自分の部下を配置して得点を稼ぐゲームです。タイルの道や城、草原がつながるように置かなければいけないのですが、プレーヤー全員が得点を稼ぎたい!という思惑を抱くので簡単にはいきません。ゲームでも現実世界でも都市計画は難しいなあ、と再確認してしまいます。

<千>
草原に寝てるだけ度★★★☆☆
城や道に配置した部下たちは、細かく点数を稼いではまた出勤していく大変な労働なのですが、草原に出せばゲーム終了まで大の字になっているだけ。しかも、一番の得点を稼ぎます。草原に寝ているだけの職業に憧れるゲームです。

<高>
2人プレイがオススメ!度★★★☆☆
本気で遊びたい場合は3人以上でやるとバランスが悪くなるので、2人で遊ぶのがオススメです。タイルの種類は全て覚えておくこと、「城壁+道」のタイル が何枚出たのか把握するのが勝つためのコツです。

<B>
人型駒度★★★☆☆
ちゃんと人の形をした駒がユニークです。立てたり、寝かせたりも簡単。「カルカソンヌ」というゲームの雰囲気にピッタリな、隠れた良ポイントです。

<M>
バイト君駒の愛され度★★★☆☆
このゲームの駒は、「ミープル」と いう愛称で世界中に親しまれているほど愛好家が多いです。バイト君の駒がとてもかわいらしく、徐々に作られて行くカルカソンヌの街の雰囲気とマッチします。

■ボードゲーム界を揺るがした「カタンの開拓者たち」

カタンの開拓者たち / The Settlers of CATAN (※「日本語説明書」は付属していません)

カタンの開拓者たち / The Settlers of CATAN (※「日本語説明書」は付属していません)

ゲーム名:カタンの開拓者
制作年:1995年
プレイ人数:3-4人
難易度:3(中級)

材料を集めて、自分の開拓地や街を造り、カタン島を開拓して発展させるゲーム。開拓地から出てくる材料を集めて他のプレーヤーと交渉し、ドンドン発展させていきましょう。このゲームで重要なのは交渉力です。ゲーム毎にマップが変わるので、毎回 新しい展開が楽しめるのも長く愛されているポイント。

<千>
最初の配置がたまらない度★★★★☆
カタン島ができあがり、さあゲームを始めようという時のワクワク感がたまりません!そのため、他の人が自分の予定地を奪った時の残念さもひとしお。それならばと、2番目の候補に開拓地を置くと、決まって次の人が残念がります。

<高>
ボードゲーム世界共通言語度★★★★☆
このゲームが出た1995年を境に「カタン前のゲーム」「カタン後のゲーム」と言われるほど、後に出たゲームに影響を与えた伝説的ゲーム。このゲームのルールさえ覚えていれば、世界中どこに行っても遊べます!

<B>
やはり金字塔度★★★★☆
ゲームそのものはもちろん、シリーズ化や拡張セットの販売など、マーケティング戦略でドイツゲーム界に影響を与えた大人気ゲーム。もちろん、おもしろさも秀逸!

<M>
ゲーム後の不思議な連帯度★★★☆☆
未開の島に家を建て、道路を引き、やがて大都会にしていくロマン溢れるゲーム。遊ぶたびに毎回変わるカタン島の雰囲気が素晴らしく、ゲームの後、箱に片付けてしまうのがもったいなく感じます。

■中毒者続々!「ドミニオン」

ドミニオン 日本語版

ドミニオン 日本語版

ゲーム名:ドミニオン
制作年:2008年
プレイ人数:2-4人
難易度:4(中~上級)

中毒者続出の人気急上昇カードゲーム。カードを買い揃え、自分だけのデッキを作っていきます。ゲームのポイントは、終了時に得点となる領土カードがゲーム中では一切役に立たないところ。最初から得点ばかり買っていると中盤から動けなくなる、アクション カードばかりを増やしても、終わった時に得点がないため負けてしまう、難易度の高さが魅力。


<千>
シャッフル能力が上がる度★★★★★
ルールを聞いた時に「これはすごい」と思い、実際に遊んでみると思った以上だった、希有なゲーム。「ゲーム中シャッフルばっかりやらされてる」くらいしか、クレームがつけられない中毒性満点のゲームです。

<高>
やめられないとまらない度★★★★★
2008年に発売されるや否や、中毒患者を大量に作ってしまったゲーム。一ゲームにかかる時間はとても短いですが、続けて何度も遊んでしまうため一度はじめてしまうと終わるのが困難。

<B>
カードゲームなのに箱がデカいぞ重いぞ度★★★★★
得点カードを集めるのが目的ですが、プレイ中はとても邪魔です。アクションカードをたくさんプレイするのは楽しいですが、それだけでは勝てません。そこをどうするかを考えるのが醍醐味。しかし箱がデカい。

<M>
カードの量が凄すぎ度★★★☆☆
まず、箱を空けると500枚ものカードが出てきてうろたえますが、1ゲームで使用するのは少しだけなので落ち着きましょう。一度遊べば 「500枚でも少ない」と思うほどハマります。

■おもしろそう!でもそうすればいいの?

ボードゲームに興味はあるけれど、どうやって遊べばいいかわからない、周りにプレーヤーがいないという場合は、ボードゲームショップやイベントに出かけることをオススメします。


すごろくや
Twitter割引でも話題をさらった東京・高円寺の「すごろくや」。気になるゲームをその場でプレイすることが可能です。


メビウス ゲームズ
ニムトやごきぶりポーカーの日本語版販売元の東京・メビウスゲーム。「すごろくや」と同様に、お店で遊ぶことができます。


京都ボードゲーム倶楽部 おてばん
また京都では、今回協力してくれた千石さんが主宰するゲームイベントも。初心者も大歓迎なので、ぜひ一度足を運んでみてください。


Welcome to u-more!!
ファミリーでボードゲームを楽しみたい方には、高橋さんが参加する「ゆうもあゲーム会」はいかがでしょう。大阪、京都、草津、高松、東京で開催されており、スタッフが全力でサポートしてくれますよ。


play:game ボードゲームウェブサイト
ネット上での情報交換はこちらの個人サイトがオススメです。


プレイしてみたいゲームはありましたか?ちょっとマニアックかも、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし一度遊べば、その中毒性にドップリ浸かってしうのがボードゲームなのです。壮大な3D映像が流れたり、キャラクターがしゃべるなどのワクワク感とはまた違う、新たな感動を生み出してくれますよ。



監修・企画協力 千石一郎


Title Photo by masahiko

文: タニグチナオミ

関連エントリー