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うなぎと梅干しを一緒に食べるのは良くない?「食べ合わせ」の秘密


■“良くない食べ合わせ”は本当にあるの?

一見美味しそうに見えたり、健康に良さそうに見えても“食べ合わせが良くない”とされていることがあります。そこには一体どんな理由があるのでしょうか?

 
【ベビーカレンダー】妊娠・出産・育児の基礎知識、離乳食レシピ
うなぎと梅干し|なんでも梅学
1.避けたい食べ合わせ 「ファミリーナースの心得」|セルフドクターネット
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20100506-00002191-r25
これらのエントリーでは、様々な食べ合わせの良し悪しについて解説されています。

まず、良くない食べ合わせと聞いて多くの人が真っ先にイメージする「うなぎと梅干し」。確かに食べすぎると胃腸に負担をかけてしまいますが、梅干しにはうなぎの油分の消化を助ける働きもあり、通常は一緒に食べても問題のない組み合わせです。このような言い伝えが生まれた理由としては、「胃腸が弱い日本人に注意を促すため」「梅干しには食欲増進の効果があるので、贅沢品であるうなぎを食べ過ぎないよう戒めるため」「梅干しの酸味によって、うなぎが腐っていた場合に気づかなくなってしまうため」といった様々な説が存在しています。

また、実際に体調に影響が出てしまう食べ合わせや、効果を半減させてしまう食べ合わせもあります。

  • 「天ぷらとスイカ」油分が多いものと水分が多いものを一緒に食べると、胃液が薄まって消化不良を起こす場合がある。
  • 「柿とカニ」両方とも身体を冷やす食材なので、冷え性の人は避けたほうが良い。
  • 「酒とからし」じんましんや湿疹などの炎症を悪化させたり、生活習慣病を助長する可能性がある。
  • 「レバーとみょうが」みょうがの苦味成分が胃腸の働きを抑えるため、レバーの栄養を充分吸収できない。
  • 「コーヒーとプルーン」コーヒーに含まれるタンニンが、鉄分の吸収を妨げてしまう。

意外な例では、サラダの材料として定番の「きゅうりとトマト」の食べ合わせも。これはきゅうりに含まれるアスコルビナーゼという成分にトマトのビタミンCを壊す作用があるためで、栄養を損なうことなく食べたいなら、酢を加えたり加熱して調理するのがオススメです。

■身体に嬉しい“良い食べ合わせ”は?

そしてもちろん、一緒に食べることでさらなる効果を発揮する“良い食べ合わせ”もあります。

 
3.体に効く付け合せ 「ファミリーナースの心得」|セルフドクターネット
栄養価がUPする食べ合わせ13選 | ライフハッカー[日本版]
よい食べ合わせ [食と健康] All About
「とんかつとキャベツ」「カレーとらっきょ」「刺身とわさび」といったおなじみの食べ合わせは、実は美味しいだけでなく栄養面でもより大きい効果が期待できます。他にも、一緒に食べることで栄養の吸収がアップしたり、病気のリスクを軽減する食べ合わせがあります。

  • 「とんかつとキャベツ」一緒に食べることで、キャベツが油分の吸収を抑制。胃腸を保護する働きをする。
  • 「カレーとらっきょ」らっきょに含まれる硫化アリルが胃の働きを助けるので、胃もたれを防ぐ。
  • 「刺身とわさび」わさびの殺菌作用が食中毒の予防に。消化を付ける効果も。
  • 「トマトとアボカド」トマトに含まれるリコピンは、アボカドの脂分と一緒に摂ることで吸収が良くなる。
  • 「りんごとチョコレート」りんごに含まれる抗炎症色素やチョコレートに含まれるポリフェノールが、がんのリスクを軽減する。
  • 「大豆と鮭」大豆のイソフラボンにはビタミンDを増やす働きがあるので、ビタミンDが豊富な鮭と一緒に食べると良い。


「食べ合わせ」には、日本人の健康を気遣った昔の人の知恵が生かされています。夏は冷たいものや水分の多い果物などが美味しい季節。食べ過ぎはもちろん、消化不良になりやすい食べ合わせ、身体を冷やす食べ合わせには気を付けたいですね。


Title Photo by ONO Shozo

文: 飯塚朋子

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