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今年は「ノロウイルス」が大流行?感染性胃腸炎の予防&対策法


■感染するとどんな症状が出るの?

冬は風邪やインフルエンザなど別の病気にもかかりやすい季節です。ノロウイルスに感染した場合、症状にはどんな特徴があるのでしょうか?


http://citaikyo.jp/200612NORO/NOROMANYUARU.htm
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/seikatsueisei/shokuhin/noro-news.html
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_11/k04_11.html
http://sankei.jp.msn.com/life/body/101126/bdy1011262059008-n1.htm

ノロウイルスに感染すると、多くの場合嘔吐や下痢、腹痛などを引き起こします。人によっては発熱することもありますが、インフルエンザのような高熱ではなく、軽度の場合が多いとされています。通常は3日程度でこれらの症状が治りますが、幼児や高齢者が感染した場合は重症になる可能性もあるので注意が必要。国立感染症研究所の感染症情報センターによると、日本では毎年12月〜3月頃が流行のピークになっています。

感染経路としては「ノロウイルスに感染した人の糞便や嘔吐物」「ノロウイルスに汚染された食品」などが考えられており、嘔吐物などの処理が適切でなかった場合や、食品の加熱が不十分だった場合などに感染することがあります。厚生労働省のサイトでは、ノロウイルスに関するQ&Aや具体的な対策をまとめた資料をPDF形式で公開しています。

ノロウイルスに関するQ&A(PDF)

■まずは「手洗い」を徹底しよう!家庭でできるノロウイルス対策

今のところ、ノロウイルスの特効薬は存在しません。まずはできる限り感染を防ぐこと、そして万が一感染した場合にもそれ以上広げないことが大切です。

<基本は“手洗い”>

インフルエンザ・風邪予防に!お医者さんが教える「手洗い・うがい」のしかた - はてなニュース
http://www.youtube.com/watch?v=N_kY0r--O-k

風邪やインフルエンザの予防と同様に、帰宅時や食事前、トイレ後などの手洗いを徹底しましょう。石けんやハンドソープ自体にはノロウイルスを直接除去する効果はありませんが、汚れを落とすことによってウイルスを手指からはがれやすくする効果があります。 以前はてなブックマークニュースでご紹介したこちらの動画では、お医者さんが教える手の洗い方を見ることができます。

  • 時計や指輪などを外し、袖口をまくる。
  • 手をぬらし、石けんを泡立てながら手のひらをよく洗う。
  • 次に手の甲を洗う。伸ばすようにして指の間もよくこする。
  • 指先と爪の間を洗う。
  • もう一度手を合わせ、指の間を内側からも洗う。
  • 親指は、付け根からにぎってねじりながら洗う。
  • 最後に手首も忘れずに洗う。
  • 石けんをよく流す。

<感染してしまったら?>

感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(家庭等一般の方向け)
花王株式会社 お問い合わせ ノロウイルスによる食中毒の感染予防対策について教えて
http://www.kenkou.med.pref.kochi.lg.jp/eiken/kansenshou/noro.html

自分では十分に手洗いを行っていても、食品を通じて感染する場合もあるので要注意。特に調理を担当する人は調理前・配膳前の手洗いを徹底し、貝類など加熱が必要な食品は中心部までしっかりと加熱するようにします。

万が一感染した場合、感染者は脱水症状にならないよう充分に水分をとって下さい。下痢止めの薬は病気の回復を遅らせることがあるため、厚生労働省では“使用しないのが望ましい”としています。また感染者の嘔吐物や下痢便には大量のウイルスが含まれているため、処理は慎重に行いましょう。処理の際はマスクや手袋を着用し、汚れを拭き取った雑巾などはビニール袋で密閉してから処分します。嘔吐物や下痢便があった場所の消毒には、塩素系消毒剤を使うのが効果的。汚れが付着した洗濯物も他の人とは分けるようにし、水洗いの後、塩素系消毒剤で消毒します。


特効薬のないノロウイルスに対して、最も重要な予防法は手洗いです。風邪やインフルエンザを予防するためにも、まずは日頃の手の洗い方を見直してみましょう。

文: 飯塚朋子

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