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2010年、一番おもしろかった映画は?4人の映画好きによる座談会


■壮大なSFアクション!「第9地区」

タニグチ:みなさん、今年は劇場で何本くらい映画を見ましたか?

中山:40本くらいですかね。

岡崎:ええー!すごい!私は月に1本ペースで12本くらい。

二宮:僕も12本です。

栗栖:僕はあまり見られなくて6本でした。

タニグチ:その中で「今年はこれがよかった」という作品はありますか?

栗栖:僕は「第9地区」を推します!

二宮:「第9地区」って今年だったっけ?

栗栖:アメリカでの公開は2009年ですが、日本では2010年です。大体のストーリーを説明しますね。この映画の舞台は南アフリカで、UFOに乗ってきた宇宙人が移住してきて、暴れるんです。その宇宙人が降り立った地区が「第9地区」と呼ばれている場所で。主人公は「宇宙人が暴れるので第10地区に移動してください」と住民に言って回るんです。これだけでもおもしろそうじゃないですか!?

タニグチ:ちなみに第9地区を見た方は?

一同:(シーン…)  

栗栖:僕だけ!(笑)

二宮:でもすごく気になってはいます。Apple TVのランキングでずっと1位を獲得してるんですよ。

中山:怖くはないんですか?

栗栖:多少グロテスクなシーンもあるけれど、でもおもしろいですよ。

二宮:監督って誰なの?

栗栖:新人のニール・ブロムカンプという人です。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンが製作を担当しています。

中山:じゃあ色味は「ロード・オブ・ザ・リング」のような感じですか?

栗栖:いや、もっとざらっとしてますね。元々、ピーターは「HALO」というゲームの映画化のためにがニール・ブロムカンプを起用したんですが、その計画が流れたんです。だからゲームのファンは「ゲームの視点」で見た人もいるそうです。ゲーム視点で見ると、ドンドン主人公が強くなっていって、持ってる武器もSFチックになっていく。

二宮:南アフリカでエイリアンが隔離されるストーリーということは、アパルトヘイトと関係あるんですか?

栗栖:そうですね、関係あります。

二宮:じゃあちょっと社会的な要素もあるんだ。

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■話題をさらった「インセプション」

二宮:僕は「インセプション」がよかったな。

タニグチ:はてなブックマークでも話題でしたね。はてなブックマークニュースの感想と考察のまとめ記事もよく読まれましたし。

二宮:結末のとらえ方が話題になってましたね。

タニグチ:結末はハッキリ提示されていないんですか?

二宮:最後に、主人公が現実だったのか夢だったのかを確かめようとするんですが、結果がわからないまま映画が終わるんです。

栗栖:コマを回すんだよね。夢の世界でコマを回すと物理法則を無視しているから回り続けるけど、現実世界だと止まる。だから夢の世界にトリップする人たちは、コマで自分がどこにいるのか把握する、という設定なんですよね。最後、いい感じでコマがブレ始めたころに映画が終わるんです。

岡崎:ほっぺたをつねる、みたいな感じですか。

二宮:そうです。時々こういう“揺さぶられる作品”が公開されるじゃないですか。エポックメーキングと言えばいいのかな。「マトリックス」や「ファイト・クラブ」のような作品。「インセプション」を見て、そういう映画に久しぶりに出会った気がしましたね。

中山:たしかに、見終わった後の充実感は強かったです。

栗栖:あと「インセプション」は、Blu-rayに収録されている日本語吹き替え版がおもしろい!渡辺謙さんが自分の英語の声を日本語であてていて、表情や口元は英語の淡白な感じなのに、日本語吹き替えになると急にこってりとした口調になるんですよ。パッケージにも、「渡辺謙(渡辺謙)」って書いてある。

一同:(笑)

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■女性陣のオススメは「アデル」&「eatrip」

岡崎:私はリュック・ベッソンの「アデル/ファラオと復活の秘薬」がよかったです。

栗栖:へえ。僕、見てないです。

岡崎:もともとはフランスのコミックが原作なんですけど、主人公の女の子が妹を助けるために冒険する話なんです。

タニグチ:どこがよかったんですか?

岡崎:私、リュック・ベッソンが大好きなんですよ。

二宮:リュック・ベッソンは強硬な支持派と反対派がはっきり分かれる監督ですよね。僕は苦手で…。

岡崎:あ、そうなんですか?「アデル/ファラオと復活の秘薬」は、主人公の女性がすごくチャーミングで素敵でしたよ。

栗栖:リュック・ベッソンの映画って、あまり知られていなかったフランス系の女優さんがよく出てきますよね。「フィフス・エレメント」のミラ・ジョヴォヴィッチとか。あれいいですよね、新しい発見があって。

岡崎:たしかに。「LEON」のナタリー・ポートマンもそうでしたよね。

中山:私は、フードコーディネーターの野村友里さんが監督を担当した「eatrip」という映画が好きでした。「人生とは食べる旅」が作品のテーマで、いろいろな人の一番記憶に残っている食事のシーンを聞いて、「その人にとっての食べることってなんだろう」と追及していく映画なんです。公開は2009年なんですけど、ミニシアター系でどんどん展開していて、私が見たのは今年の4月でした。

栗栖:へえ。(公式サイトを見ながら)浅野忠信さんやUAさんが出てるんだ。

中山:そうです。UAさんのがすごくよかった!

タニグチ:セレクトがマニアックですね。中山さんは40本も見てますし、メジャーな中で面白かった作品も聞いてみたいです。

中山:「告白」は面白かったです。中島哲也監督が元々好きなので。ストーリー自体はシリアスな内容なんですけど、中島哲也監督が撮ることによって、変に“明るく”なってる。

栗栖:僕は元々原作を読んでいたんですが、映画はあんまり魅力を感じなかったですね。気にはなってたけど、みんなが「おもしろい」って言うから「絶対見ないぞ!」と思っちゃった。

中山:(笑)


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■3D映画は主流になった?2010年の映画を総評

二宮:今年は3Dブームでしたね。

栗栖:でも、3D映画って去年「アバター」が流行って、もっと盛り上がるかと思ったのに、そんなに流行らなかった気がしない?

二宮:たしかに。「アリス・イン・ワンダーランド」や「タイタンの戦い」も、3Dだったけど、あまり意味がなかったような…。「普通に見させて!」って感じ。

中山:私も、「アリス・イン・ワンダーランド」はそう感じました。

二宮:でも、フルCG系の3D映画は豊作だった気がするなあ。特に「ヒックとドラゴン」が好きでした。作中には、ドラゴンが空を飛ぶシーンがよく出てくるんですが、臨場感を表現するのに3DとCGがすごくマッチしてた。そう考えると、ちゃんと3D用に作られた映画と、あとから3D要素を付加した映画の差が激しかったように思います。

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■映画館のこれから――劇場で「映画以外」を楽しむ

栗栖:そういえば僕、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」を見たんですよ、公開初日に。というのも、朝の7時40分の回に行くと、映画が終わった後に東京で行われている初日舞台あいさつを全国の劇場に生配信してくれるっていうのを耳にしたんです。

タニグチ:そういえば最近、劇場でのライブビューイングが増えていますよね。ついこの間も、宇多田ヒカルさんがライブの様子を生中継していましたし。

中山:AKB48の総選挙も中継していましたよ。

栗栖:舞台あいさつって、大体東京の劇場でしか見れないし、TVのワイドショーで放送されても、ほんの一部分だけじゃないですか。だから、京都でフルバージョンを見られることに感動しましたね。とてもいい取り組みだと思います。

文: タニグチナオミ

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