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“3文字”に魅了された男たちの熱き思い――世界最小のナノブログ「はてなナウ」の裏側に迫る




http://now.hatena.ne.jp/
世界最小のナノブログ、はてなナウを公開しました - はてなの日記 - 機能変更、お知らせなど

■ どうして“3文字”なのか――「はてなナウ」のきっかけ

――なぜこんなに奇妙…あ、いえ、ユニークなサービスを開発したのですか?

二宮 僕は、近年顕著な“140文字ブーム”にずっと疑問を感じていました。「コミュニケーションとは、もっとシンプルであるべきではないのか」、と。同じ考えを抱いていた栗栖義臣(id:chris4403)と池田拓司(id:tikeda)に声をかけ、一緒に今回のプロジェクトを立ち上げました。

オフィスの隅で“最小”の気持ちになり切る二宮氏

――ズバリ、なぜ“3文字”をフィーチャーしたのですか?

二宮 プロジェクトがスタートし、まず初めにぶつかった壁が「コミュニケーションがとれる最小文字数は何文字か?」という問題でした。最小の文字数は“1文字”ですが、たった1文字で感情表現するのはとても困難です。チームメンバーは日夜、発言に意味を持たせ、なおかつ感情を込められる文字数を研究しました。そしてたどり着いたのが“3文字”だったのです。

■次々と襲いかかる難題…「はてなナウ」の開発秘話

――開発の際、苦労したことはありますか?

二宮 もう、“苦労”の大バーゲンでしたね。一番悩んだのはデザインでした。「はてなナウ」は雲をモチーフにすることが決まっていたんですが、どうやっても某ミニブログサービスに似通ってしまうんです。そんなつもりはこれっっっぽっっちもなかったのですが、なぜかそっくりになってしまうんですよねえ…。デザイナーの池田は相当葛藤しているようでした。

社内最小ツール「つまようじ」を駆使する二宮氏

――どうやってその問題を解決したんですか?

二宮 雲って、とっても大きいじゃないですか。ぶっちゃけ、マイクロブログというコンセプトにはそぐわないんですよ。しかし、大人の事情があるので「嫌です」とは言えず、雲を“ドット化”しました。ドットはモニターの“最小単位”ですから。モチーフを変更することなく、某ミニブログサービスとの差別化も図れますし。

――(それでいいのか…)な、なるほど!発想の転換というやつですね!お見事!

二宮 いやいや、それほどでも。僕はドット化だけで満足していたんですが、池田は本当にいいヤツなので、CSSの冒頭で「Sorry Twitter」と謝ってしまっています。あ、いけね、サービス名バラしちゃった!ここだけの話にしておいてください。

池田氏の良心が垣間見えるCSS

――レアな「マルチバイト文字」の使用についても議論になったと聞きました。

二宮 そうなんです。「㍿」や「㌢」などのレアな「マルチバイト文字」を使うと、概念的には3文字をオーバーしてしまうんです。実際、リリースの直前まで「禁止すべきだ!」という意見が根強く残っていました。しかし、私たちが使っている「日本語」は、多様性のある言語として知られています。その歴史や文化を尊重するため、最終的には使用可としました。

■「はてなナウ」が目指すものとは

「はてなナウ」はスマートフォンからも投稿できる

――サービスを開始して数時間が経ちましたが、反響は?

二宮 とても多くのユーザー様にご利用いただいています。4月1日(金)の18時時点で、投稿数は2万件を超えています。

――おお!このペースでいくと、投稿数100億も夢じゃないですね!

二宮 何を言ってるんですか!僕たちが目指しているのは“最小”なんです。ユーザー数や投稿数の多さを求めるのは理念に反します。これからも、「より小さく、より最小に」をモットーに“ナノ”を極める予定です。

――な、なるほど…。

二宮 近年、英語の社内公用語化が話題になっていますが、はてなでは「3文字」のみで社内コミュニケーションを活発化していく予定です。

――(…転職しようかな)


ミニマムなコミュニケーションを推奨するナノブログサービス「はてなナウ」をぜひご利用ください。

4月1日はエイプリルフールです。

文: タニグチナオミ

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