「キノコの自由開放をめざす『キノコ連合』は現在、体制側にある最大勢力『真菌帝国』との交戦状態にあった」――はてなブックマークでは、2005年に投稿されたキノコ図鑑の書評に注目が集まっています。同書を「次世代の最強クラスきのこ図鑑」と評価する文章には、投稿者の熱い“キノコ愛”が詰まっています。
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▽ 北陸のきのこ図鑑 概要
2005年に橋本確文堂が出版した『北陸のきのこ図鑑』は、1996年に登場した『石川のきのこ図鑑』の“後継”として、掲載種数を増やすなどの改訂が行われた図鑑です。北陸のキノコ1,403種のデータと、原色写生図146図版が収録されています。価格は15,000円(税込)です。
はてなブックマークで話題を集めているのは、オンライン書店「ビーケーワン」に投稿された『北陸のきのこ図鑑』の書評です。「待望も待望、次世代の最強クラスきのこ図鑑」というタイトルで2005年に投稿された書評には、投稿者の鳥居くろーんさんが設定した架空の「キノコ連合」に所属する「ボレトゥス・ファンガー大佐」と「ルッスラ中尉」が登場。同書の内容について、「前作で扱っていなかった未登録種や未知の新種を大幅にくわえて、掲載種は倍以上」「こんな恐ろしく手の込んだものがなぜか自費出版らしく、高価な上に数が少なくて入手困難」など、2人の会話形式でユニークに解説されています。書評の最後は、「現在熱心なキノコ仲間に口コミで広がっており、売り切れるのも時間の問題だろう。フリークの力あなどるなかれ!連合軍の反撃の日は近い」という熱いコメントで締めくくられています。
“キノコ愛”にあふれた書評に、はてなブックマークのコメント欄には「書評という概念が崩壊しておりすばらしい」「なんと熱のはいった書評……」「楽しそうな書評でなにより。キノコ連合と真菌帝国てw」などの感想が寄せられています。