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いつ見える? 正しい観測方法は? 932年ぶりに全国で見られる「金環日食」に備えよう


■ 932年ぶりに全国で観測できる「金環日食」とは


2012年5月21日 金環日食 - 国立天文台
アストロアーツ「金環日食2012」特設サイト
日食は、太陽・月・地球が一直線上に並んだ時に、地球から見て月が太陽を隠す現象です。「皆既日食」「部分日食」などの種類があります。5月21日には、太陽の光が月に重なってリング状に見える「金環日食」を観測できます。
世界規模では1年に1回程度の間隔で観測されますが、日本で見られるのは1987年以来25年ぶり。今回のように国内の広い地域で観測できるのは、平安時代の1080年以来、932年ぶりとも言われています。2012年以降に国内で金環日食を観測できるのは、2030年6月1日(北海道)とのことです。

<各地で観測できる時間は>

http://www.solar2012.jp/eclipse/prediction.html
http://tenki.jp/forecast/eclipse_detail
国内天文関係の合同組織「日本天文協議会」が作ったワーキンググループ「2012年金環日食日本委員会」のサイトや日本気象協会のポータルサイト「tenki.jp」では、金環日食が見える各地の時間帯や、食の最大時に観測できる日食の図を掲載しています。

<当日の天気は>

金環日食2012 - ウェザーニュース
http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-4668.html
気になる当日の天気は、上記のエントリーでチェックできます。5月17日(木)の予報では、近畿、関東甲信、新潟、東北北部、北海道の北部、太平洋側東部で晴れ間が出る見込みです。

tenki.jpでは、予想天気マップを5月11日分から金環日食当日まで毎日発表しています。

■ サングラスでもNG! 直に見ない、正しい観測方法をチェック


日本眼科学会:2012.5.21 金環日食関連情報
http://www.solar2012.jp/
サングラスや黒い下敷きも危険―日食観察で「やってはいけないこと」 - はてなニュース
日食の観察には、木漏れ日や厚紙の穴を通して地面などに映った太陽の形を見る方法、日食観察グラスを通して太陽を見上げる方法などがあります。太陽の光は非常に強いため、直接見つめるのは大変危険です。安全に配慮した観察方法をあらかじめ確認しておきましょう。

日本眼科学会や日本天文協議会などは、望遠鏡や双眼鏡はもちろん、色付きの下敷きやサングラスなどの使用は目を傷つけるおそれがあるため、大変危険だとしています。日食観測グラスを使う場合でも、室内の蛍光灯を見て形がはっきりと見えてしまう製品や、LEDライトなどの強い光にかざしてひび割れや穴が確認できるものは避けます。

欠けた太陽を撮影したい場合は、地面や紙に映った太陽の像を撮影するのが安全です。「2012年金環日食日本委員会」は、手持ちでデジタルカメラや携帯電話のカメラを太陽に向けないよう呼び掛けています。カメラを向ける際の太陽の“チラ見”も危険とのことです。

■ 欠け具合のシミュレーションも可能! 便利なiPhoneアプリ

<金環食2012>

http://itunes.apple.com/jp/app/jin-huan-shi2012/id494361500?mt=8
金環食2012 サポートページ - らくさんの日記
らくさんさんが開発した「金環食2012」は、金環日食での太陽の欠け具合をシミュレーションできるiOS端末向けアプリです。iPhone 4および4Sでは、AR(拡張現実)機能で日食時の太陽の高度、方位のチェックが可能。このほか、欠け始めや金環の始まりなどの時刻、太陽の高度、方位も表示されます。対応OSはiOS 4.3以上、価格は無料です。

<金環アプリ2012>

http://itunes.apple.com/jp/app/jin-huanapuri2012/id519989276?mt=8
「金環アプリ2012」
アストロアーツのiOS端末向けアプリ「金環アプリ2012」は、iPhoneを空にかざすと、5月21日に太陽がどの方向に見えるかを表示します。食の始まりから食の終わりまでの時間帯や太陽の形もチェックできます。事前にどの高度で見えるかを知っておくと、当日になって「建物で隠れて見えない!」と慌てることもなくなりそうです。対応OSはiOS 4.3以上、価格は無料です。

■ Ustreamで金環日食を追いかけよう!

http://www.ustream.tv/jp/special/annulareclipse2012/
LIVE! ECLIPSE 2012 Annular

Ustream Asiaの金環日食特設ページでは、金環日食をライブ配信する番組をまとめています。日本全国と地方ごとに分け、5月17日時点で計23チャンネルを紹介。1997年から世界各地の皆既日食や金環日食の中継を行ってきたというサイト「LIVE! ECLIPSE」も、Ustreamで金環日食の模様をライブ配信します。ほぼ全国で配信が行われるので、天気が悪くて金環日食が見られなくても、他の地域の金環日食をUstereamで追いかけるといった楽しみ方ができます。


Title Photo by Badruddeen

文: あおきめぐみ

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