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“3次元の加茂川マコト”に選ばれたのは? 鉄道イベントで行われた公開オーディションに潜入



3次元の加茂川マコトになって京都・出町商店街をPR! 10/27に公開オーディションも - はてなニュース

叡山電鉄の修学院車庫(京都市左京区)で開催された鉄道イベント「第8回 えいでんまつり」で、公開オーディションが行われました。多数の応募者の中から書類選考を通過した6人の女性が、貨車を使った特設ステージで自己紹介や自己PRなどを披露。5人の審査員と一般投票のポイント合計が一番多かった女性に、“リアル加茂川マコト”の称号が贈られます。

エントリーナンバー1番は、京都の神社で巫女として働く小川礼香(あやか)さんです。出町商店街に掲示してあるのぼりで加茂川マコトを知り、ファンになったとのこと。自己PRでは出町商店街のイメージソング「出町の唄 FUN FUN FUN」を熱唱しました。

エントリーナンバー2番は、神戸在住の杉本波さん。最年少の16歳で、現役の女子高生です。京都在住の先生にオーディションの存在を教えてもらい応募したそう。「京都の職人さんに興味があるので、加茂川マコトになってリポートしたい」と夢を語っていました。

続く槇原育美さんは、市内の大学で観光学を学ぶ女子大生。地域活性に興味があり、出町商店街のような昔ながらの商店街の良さを若い世代にも広めたいと話していました。自己PRは、流暢な英語で商店街の魅力についてスピーチしました。

4番の白井彩也香(さやか)さんは、芸術系大学でキャラクターデザインを学んでいる1回生です。「少しでもマコトちゃんに近づきたい」という一心で、自前のカツラと衣装を身に着けて会場入りしたそう。自己PRでは、初音ミクの「千本桜」を振り付きで披露しました。

出町商店街への愛を熱く語っていたのが、5番の伏見杏奈さん。大学生の伏見さんは毎週出町商店街に通っており、商店街の人々とも仲良しなのだとか。加茂川マコトの決めぜりふ「酢でしめたろか!」がプリントされたTシャツを着て、ももいろクローバーZの「Z女戦争」を歌って踊りました。

最後に登場した大学生の三瀬優里加さんは、バイト先の上司に「加茂川マコトに似ている」と応募を薦められたそう。手元の歌詞カードを見ながら、テレビアニメ「Yes!プリキュア5」の「プリキュア5、スマイル go go!」を歌う姿が、審査員から「やんちゃな加茂川マコトにそっくり」と評されていました。

すべてのパフォーマンスが終わり、1時間の投票時間が設けられました。ステージを観覧したたくさんの人が「加茂川マコト」にぴったりだと思う女性の番号を記入していました。

 

結果発表まで時間があったので、会場を散策しました。えいでんまつりは「鉄道の日」の協賛イベントとして、毎年10月に実施されている叡山電鉄主催の鉄道イベント。全国の鉄道会社がブースを出店しているほか、洗車体験や鉄道模型の運転会などさまざまな催しが用意されており、多くの鉄道ファンや家族連れでにぎわっていました。

 

叡山電車の車掌が、有志で用意したという鉄道模型の運転会も開催。レールの上で、さまざまな列車を走らせていました。

 

休憩スペースとして開放されていた叡山電車の車両内では、東日本大震災で大きな被害を受けた鉄道会社の復興への歩みを知ってもらう写真展が開かれていました。

一番人気だったのが、参加者を乗せた電車が洗車機を通過する「洗車体験」です。電車内から洗車の様子を観察できます。

会場内を満喫しているうちに、加茂川マコトオーディションの開票が終わりました。再び貨車ステージに6人が並び、結果発表を待ちます。緊張感が漂う中、名前を呼ばれたのはエントリーナンバー4番の白井彩也香さんでした。

加茂川マコトのコスプレ姿で会場入りしたその勇気とキャラクターへの愛で、審査員と一般から多くの票数を獲得しました。白井さんは「コスプレはとても緊張しました。これから、加茂川マコトとして頑張って活動していきたいです」とコメントしました。

残念ながら加茂川マコトには選ばれなかったものの、白井さんと同票の審査員票を集めた6番の三瀬優里加さんには、審査員特別賞が贈られました。自分の名前が呼ばれたことに驚いた三瀬さんは、涙を流しながら「まさか私が選ばれるとは思っていませんでした」と話しました。そして商店街への並々ならぬ愛を語った5番の伏見杏奈さんには、出町商店街賞が授与されました。

 

最後は叡山電車の車両を背景に、受賞した3人で記念撮影を行いました。“リアル加茂川マコト”に選ばれた白井さんは、出町商店街や加茂川マコトを制作したことまきプロジェクトのPRなど、さまざまな場所で活動する予定です。


文: タニグチナオミ

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