図書館員が考案した「図書館体操第一」の動画が、YouTubeやはてなブックマークで話題を集めています。書架整理やブックトラックの移動、利用者の質問に答えるレファレンスなど、図書館員の“日常業務”を12の体操にしています。
「図書館体操第一」は12の動きで構成されています。
- 1.朝の書架整理をイメージして腕を伸ばす運動
- 2.重いブックトラックを押すために足腰を鍛える運動
- 3.タトル(磁気テープ)の抜き入れを素早く確実に行うための手首の運動
- 4.本の移動をイメージして、体を左右、上下へリズミカルにひねる運動
- 5.地震に備えて大声を出す練習
- 6.返却された本を後ろのブックトラックへ返すために体をひねる運動
- 7.レファレンスで利用者からの質問に大きくうなずく首の運動
- 8.目録業務で疲れた目をいたわるまぶたのマッサージ
- 9.パソコン仕事で凝った肩を回す運動
- 10.寄贈された本の段ボール箱を持ち上げる足の屈伸運動
- 11.さまざまな肉体労働で張った足の筋肉をほぐす運動
- 12.利用者の迷惑にならいよう静かに返却するつもりで深呼吸
「図書館体操第一」は、東北6県の大学図書館員を中心に結成されたコミュニティ「みちのく図書館員連合(MULU)」の有志が、図書館員のリフレッシュや交流などを目的として考案しました。5月の発表後、11月に横浜で開催された図書館総合展のポスターセッションにも出展しました。
▽ MULU×第14回図書館総合展 <第一報> - じむきょく日記 - MULU : みちのく図書館員連合
体操の中には東日本大震災の経験を踏まえ、大声で「書架から離れてください」と叫ぶ練習も含まれています。これには、東日本大震災で大きな被害を受けた東北の図書館員として、記憶を風化させず防災意識を持ち続けるという思いが込められています。
はてなブックマークのコメント欄には、「図書館員も体力勝負なんだな 」「素晴らしい」「図書館史上に残すべき」など絶賛の声が寄せられています。