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コミックマーケット準備会、C83で「黒子のバスケ」サークル出展を見合わせ ネットでは「悔しい」の声



コミックマーケット83における『黒子のバスケ』サークル・頒布物対応に関する緊急のお知らせ
12月8日付の発表によると、「黒子のバスケ」に関する一連の脅迫が始まった10月頃から、準備会と東京ビッグサイト(以下・会場)では協議を続けてきました。その後、準備会宛てにも「『黒子のバスケ』のサークルをコミックマーケット83に参加させない」よう要求する脅迫状が届き、また他社による同作の同人誌即売会や公式イベントが相次いで中止になったことを受け、参加見合わせが決定されました。

これは、犯人が捕まるまでコミックマーケットの開催を見合わせるか、「黒子のバスケ」に関するサークルに参加を見合わせてもらった上で開催するよう、会場側から「前例のない非常に強い要請」があったことによります。警察からも同様の要請があり、「誠に断腸の思いながら、冒頭の決断をすることになりました」と準備会は説明しています。

参加の見合わせを要請するサークルには、今回の告知と同じ内容の書面を12月14日(金)までに郵送するほか、参加費を返金します。さらに、該当するサークル以外にも、同作に関する同人誌・グッズなどの頒布を見合わせるよう併せて要請しています。

また、開催期間中は警備体制が強化され、会場内への危険物の持ち込みを防ぐために一般参加者の手荷物確認が実施されます。
コミックマーケット83における警備強化に関する緊急のお知らせ

準備会による決断に、はてなブックマークのコメント欄には「これは…悔しいよなあ」「仕方ない。全身ぎりぎり引き絞るような気分で『仕方ない』。他人ごとじゃない」「ここで運営を責めるお門違いな意見が出てほしくない。大変苦渋の決断だったろうと思う」といった理解を示す声や悔しさをあらわにするコメントが寄せられています。

一方で、犯人がまだ捕まっていないことに対し「とっとと犯人を捕まえないと増長するぞ」「卑劣な手段で作者を心理的に追い詰めるだけでなく、ファンの表現の自由を大幅に侵害している犯人を絶対に許せない。早く捕まえて欲しい」「不審物設置&何度も犯行予告してるのに犯人なんで捕まらないの?」といった意見も集まっていました。

「黒子のバスケ」に関する一連の脅迫は、10月上旬から続いています。脅迫状は、作者の藤巻忠俊さんが在籍していた大学や、同作の関連イベントを主催する団体、イベントを開催する会場などに送付されていました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121031/crm12103101270000-n1.htm
http://www.jumpfesta.com/20121122.html(「ジャンプフェスタ」での関連イベント中止に関する発表)

文: あおきめぐみ

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