日本文学振興会は1月7日(月)、第148回芥川龍之介賞(以下芥川賞)と第148回直木三十五賞(以下直木賞)の候補作品を決定したと発表しました。芥川賞で5作品、直木賞で6作品の計11作品が選ばれています。
▽ 芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会
▽ 直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会
各賞のノミネート作品は以下の通り(敬称略)です。
<芥川賞>
- 小野正嗣「獅子渡り鼻」(群像11月号)
- 北野道夫「関東平野」(文學界9月号)
- 黒田夏子「abさんご」(早稲田文学5号)
- 高尾長良「肉骨茶」(新潮11月号)
- 舞城王太郎「美味しいシャワーヘッド」(新潮8月号)
<直木賞>
- 朝井リョウ「何者」(新潮社)
- 安部龍太郎「等伯」(日本経済新聞出版社)
- 有川浩「空飛ぶ広報室」(幻冬舎)
- 伊東潤 「国を蹴った男」(講談社)
- 志川節子「春はそこまで 風待ち小路の人々」(文藝春秋)
- 西加奈子「ふくわらい」(朝日新聞出版)
芥川賞候補の黒田夏子さんは1937年生まれ。2012年に「abさんご」で第24回早稲田文学新人賞を受賞し、75歳でデビューしました。高尾長良さんは1992年生まれで、京都大学医学部に在学中です。過去に3回芥川賞候補に選ばれている舞城王太郎さんは、4回目のノミネートです。
直木賞候補の朝井リョウさんは、昨年ヒットした映画の原作「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞。「もういちど生まれる」で第147回直木賞候補に選ばれており、2回連続のノミネートです。有川浩さんは「図書館戦争」シリーズで第39回星雲賞日本長編部門を受賞しています。
選考会は1月16日(水)午後5時から、東京・築地の料亭「新喜楽」で開催されます。