みんなはエントリーシートを何社くらい出しているんだろう、悩んでいるポイントはどこだろう――就職活動をしていると、どうしても気になってしまう「他の学生の動向」。企業が公表している就職活動に関する調査の中から、学生の動きが分かるデータを集めてみました。
■ 提出タイミングは? 2014年卒の動き
マイナビが実施している「マイナビ学生就職モニター調査」を見ると、12月から2月までの学生の動向が伺えます。
▽ http://saponet.mynavi.jp/enq_gakusei/monitor/index.html
データによると、1月の段階では平均2.7社だったエントリーシートの提出数が、2月には平均6.1社になっており、2月に提出が本格化しているようです。また、2月の時点で既に約6割が1次面接を経験しています。
就職活動に対する不安は、活動が進むにつれて徐々に減っていることが分かります。不安に思う要因は「エントリーシートなどの負担が大きい」「就職できるかどうか」「交通費など金銭的負担が大きい」が上位に並んでいます。
■ 期間は? エントリー数は? 2013年卒業の学生から見る就職活動
ライフネット生命保険は、2013年就職予定の学生に対して就職活動に関するアンケートを行っています。
▽ http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2013/4683.html
調査によると、2013年就職予定者が就職活動にかけた期間は平均で8.9ヶ月。本エントリー数は平均14.1社とのことです。就職活動の中で時間を割いておけばよかったと感じた項目については、51.7%が「自己分析」と解答。以下「面接対策」「業界研究」と続いています。
全体の7割が就職活動を優先して授業を欠席した経験があり、欠席日数は平均で6.5日と回答しています。就職活動にかかったお金は平均55,188円。就職活動の金銭的負担は、地方の学生ほど大きいことが分かります。
■ 「掘り下げる力」不足? 模擬面接から見えた学生の弱点
エン・ジャパンが運営する経営者・人事担当者向けの新卒採用の情報サイト「[en]パートナーズCafe」では、大学とのやり取りから動向を探る「就サポ」レポートが公開されています。
▽ http://cafe.enjapan.com/miso/info/1416
「就サポ」レポート第28回では、学生に模擬面接をする際に伝えているという「企業が見ているポイント」として以下の4点をあげています。
- 印象(マナー/挨拶/声の大きさ/表情)
- コミュニケーション力(話し方/分かりやすさ/質問を理解する力)
- エピソード(どのような経験をしているか)
- 価値観(具体的な経験から掘り下げて、自分の価値観を理解できているか)
このうち、多くの学生が「印象」部分でつまずくそうです。マナーの知識はあっても実践できていないことが理由で、自分の様子を動画で見るなどの練習で改善されると指摘されています。
マナー以外の特徴的なポイントとしては、「掘り下げる力」の不足があがっています。自己PRや志望動機において、「事実」だけの説明に留まっており、自分の価値観や、大切にしている考え方まで結び付けて話せていない場面が目立つとのことです。
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