東京大学文学部と集英社が共催する公開講座「ことばを読む ひとを知る」が、同大学の本郷キャンパスで9月から始まります。全12回の講義では、「ことば」で紡ぎ出された人間の叡智を読み解くとのこと。同大学の教員や名誉教授のほか、マンガ家の荒木飛呂彦さん、作家の川上未映子さんが特別招待講師として参加します。受講の申し込みは8月15日(木)消印分までです。
▽ 集英社 ― SHUEISHA ― 東大文学部 集英社 公開講座受講者募集!
▽ http://www.l.u-tokyo.ac.jp/program/shueisha.html
「ことばを読む ひとを知る」は、歴史・文学・思想・芸術などを研究分野に持つ東京大学文学部の教員・名誉教授が、長年にわたる研究成果を分かりやすく解説するという講座です。2013年9月29日(日)から2014年3月15日(土)まで、全12回に分けて開催されます。スケジュールは以下の通りです。
<2013年>
- 第1回:9月29日(日)安藤宏さん「太宰治と志賀直哉 ―小説の『文体』を考える」
- 第2回 :10月5日(土)吉澤誠一郎さん「中国ナショナリズムの起源」
- 第3回:10月20日(日)古井戸秀夫さん「黙阿弥『三人吉三』を読む」
- 第4回:11月2日(土)荒木飛呂彦さん「漫画のセリフについて」
- 第5回:11月16日(土)平石貴樹さん「日系アメリカ作家トシオ・モリの世界」
- 第6回:12月7日(土)多田一臣さん「『万葉集』のことばの世界」
- 第7回:12月21日(土)設樂博己さん「縄文人と私たち」
<2014年>
- 第8回:1月11日(土)野崎歓さん「フランス映画と愛(アムール)」
- 第9回: 2月1日(土)川上未映子さん「人が人に物語ることについて」
- 第10回:2月15日(土)逸身喜一郎さん「カッサンドラー ―未来が見えるのに誰にも理解されない女」
- 第11回:3月1日(土)河野元昭さん「誤読?」
- 第12回:3月15日(土)加藤陽子さん「日本近代史から考える憲法問題」
※講義は各回午後2時~午後3時40分
特別招待講師を務める荒木さんは、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』で知られるマンガ家です。川上さんは2008年に、小説『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞しています。
受講料は無料で、受講資格は高校生以上です。定員は150人。一括登録制のため、特定の講師だけを聴講する選択受講はできません。応募は往復はがきで受け付けており、締め切りは8月15日(木)当日消印有効です。応募者多数の場合は抽選を行い、結果は8月下旬に返信はがきで知らせるとのことです。