文化庁は12月5日(木)、アートやアニメーションなどの優れた作品を顕彰する「第17回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品を発表しました。マンガ部門の大賞には、荒木飛呂彦さんの「ジョジョリオン」が選ばれました。
▽ 文化庁メディア芸術祭総合ウェブサイト
「文化庁メディア芸術祭」は、1997年にスタートしたアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で、優秀な作品を選ぶ総合フェスティバルです。2013年の応募作品は、4,347作品と過去最多。審査の結果、それぞれの部門で大賞1作、優秀賞4作、新人賞3作を選出しました。加えて、メディア芸術分野に貢献した4人に功労賞を贈っています。
アート部門の大賞は、ドイツのカールステン・ニコライさんが製作したメディアインスタレーション「crt mgn」です。エンターテインメント部門の大賞は、本田技研工業のカーナビゲーションシステム「インターナビ」のPRプロジェクト「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」。製作者には、電通のクリエーティブ・テクノロジストである菅野薫さん、プログラマーの真鍋大度さんら8人が名を連ねています。
アニメーション部門の大賞は、ベルギーのユンさんと、フランスのローラン・ボアローさんが製作した「はちみつ色のユン」。マンガ部門は「ジョジョリオン」が大賞を受賞したほか、優秀賞に雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」、石黒正数さんの「それでも町は廻っている」、望月ミネタロウさんの「ちいさこべえ」(原作は故・山本周五郎)、九井諒子さんの「ひきだしにテラリウム」が選ばれました。
各部門の受賞作および功労賞の受賞者は以下の通りです。
アート部門
- 大賞
- crt mgn(メディアインスタレーション)
- 優秀賞
- を超える為の余白(メディアインスタレーション)
- Dronestagram(ウェブサイト)
- Situation Rooms(インタラクティブアート)
- The Big Atlas of LA Pools(データアート)
- 新人賞
- Learn to be a Machine︱DistantObject #1(インタラクティブアート)
- Maquila Region 4(メディアパフォーマンス)
- The SKOR Codex(グラフィックアート)
エンターテインメント部門
- 大賞
- Sound of Honda / Ayrton Senna 1989(映像、ウェブサイト、メディアインスタレーション、サウンド)
- 優秀賞
- スポーツタイムマシン(メディアインスタレーション)
- プラモデルによる空想具現化(ジオラマ、ガジェット)
- 燃える仏像人間(劇メーション)
- トラヴィス「ムーヴィング」(ミュージックビデオ)
- 新人賞
- ゼゼヒヒ(ウェブ)
- やけのはら「RELAXINʼ」(ミュージックビデオ)
- TorqueL prototype 2013.03 @ E3(ゲーム)
アニメーション部門
- 大賞
- はちみつ色のユン(ドキュメンタリーアニメーション)
- 優秀賞
- 有頂天家族(テレビアニメーション)
- ゴールデンタイム(短編アニメーション)
- サカサマのパテマ(劇場アニメーション)
- ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q(劇場アニメーション)
- 新人賞
- ようこそぼくです選(短編アニメーション)
- Airy Me(短編アニメーション)
- WHILE THE CROW WEEPS ―カラスの涙―(短編アニメーション)
マンガ部門
- 大賞
- 優秀賞
- 新人賞
功労賞
- 阿部修也さん(エンジニア/アーティスト)
- 柏原満さん(音響効果)
- 中村公彦さん(コミティア実行委員会代表)
- 松本俊夫さん(映画監督/映像作家/映画理論家)
受賞作品は、2014年2月5日(水)から2月16日(日)まで開催される「第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」で展示されます。メイン会場は東京・六本木の国立新美術館で、入場は無料です。
「第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」
- 会期:2014年2月5日(水)~2月16日(日)
- 入場料:無料
- メイン会場:国立新美術館
- 開館時間:午前10時~午後6時(金曜は午後8時まで)※入館は閉館30分前まで
- 休館日:2月12日(水)
- サテライト会場:東京ミッドタウン、シネマート六本木、スーパー・デラックス