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気まぐれでツンデレな京都の猫・梅子 「お医者さまから、助からないかもと言われました」


■ 医者から言われたのは「助からないかも」の一言

「ライト商會 三条店」は、京都の繁華街・三条寺町エリアにある喫茶と骨董(こっとう)のお店です。2階には、ギャラリーも併設しています。

 

レトロな家具や雑貨が並ぶ中、出迎えてくれるのが「梅子」です。およそ1歳の女の子。貴重なアンティークの品々が並ぶ店内で、商品にいたずらをすることも、木の家具で爪を研ぐこともせず、のびのびと暮らしています。

今ではすっかり元気な梅子。しかしお店に来た時は、生死の境をさまよっていました。

「まだ、生まれて半年くらいだったと思うんですが、頭部は血だらけでどんな顔をしているのかも分かりませんでした」

そう話すのは、飼い主の佐藤洋子さん。事故に遭って重体だった梅子を知人が拾い、佐藤さんが保護しました。2013年11月の終わりごろの出来事でした。医者には「助からないかも」と言われたそうです。佐藤さんはお店に連れ帰り、カイロや毛布などで冷えきった梅子の体を温めました。

「もう絶対死んじゃうと思っていました。次の日、恐る恐る確認したら、まだ息をしていて。生命力がとても強かったんだと思います」

■ おとなしいけど気が強くて、まるで“女王様”

梅子という名前は、スタッフがファンだという明治時代の教育者・津田梅子さんから。お店では「梅ちゃん」という愛称で親しまれています。

めったに鳴かない、とてもおとなしい猫ですが、気が強いところもあるそう。

「自分からお客さんに近付くのに、構うと嫌がる。帰ろうとすると引き止めるためか甘噛(が)みをしてくる。わがままな子です」

お店に来た当初は、お客さんのお水やミルクをなめてしまうこともあったという梅子。最近はきちんと言うことを聞いています。

「前に飼っていた金太郎という猫は誰にでもなつくとても愛想の良い子でしたが、梅子は好き嫌いがとてもハッキリしています。そういう正直なところが猫らしくて、好きですね」

ポロン……。

突然聞こえた、ピアノの音色。アンティークのピアノの鍵盤に梅子が乗って、音を出したようです。ピアノもですが、天井すれすれの棚など高い所に上り、上からお客さんを見下ろすのが好きだという梅子。まるで“女王様”のようです(そんなところもかわいい!)。

■ 梅子との生活は、まだまだこれから

負けん気の強い梅子を怖がらせるのは、掃除機と霧吹き。掃除をしたり、植物に水をやったりするたびに、物陰に隠れるそうです。

「最初のころは噛みつきもひどくて、気難しくて。事故に遭った時、そうとう怖い思いをしたのかもしれません。まだまだ野良猫のような表情が残っている気も。診ていただいたお医者さまからは『美人な猫です』と言われたんですが、これからどういう顔立ちになるかは、私も分からないですね」

お店に来てまだ半年ほど。佐藤さんも、梅子がどんな性格の子なのか観察中のようです。


お昼寝タイムを取材で邪魔してしまったからか、終始眠そうな梅子でした。ごめんね……。

京都の猫に会いに行く特集、過去の記事は以下でどうぞ。
「猫は大切な家族」 京町家の盆栽店で、のびのび暮らす黒猫の千代丸 - はてなニュース
お母さんが大好きな甘えん坊 全国からファンが訪れる京都の“美猫”アメちゃん - はてなニュース

<梅子がいるお店>

ライト商會 三条店

  • 住所:京都市中京区寺町三条下ル一筋目東入ル
  • 定休日:不定休
  • 営業時間:正午~午後8時、バータイム(金・土・日)は午後8時~深夜12時
  • Webサイト: ライト商會


文: タニグチナオミ

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