• Twitter
  • Facebook
  • Google+
  • RSS

青と緑、ポータルって? 世界を舞台に繰り広げられる壮大な陣取りゲーム「Ingress」


■ シンプルだからこそハマるゲームプレイ

<Ingressって何?>

Ingress Prime – Ingress Prime

Googleの社内スタートアップ「Niantic Labs」が開発した「Ingress(イングレス)」は、世界規模でゲームが行われる無料のスマートフォン向けアプリです。

「エージェント」と呼ばれるプレイヤーは、緑色の「Enlightened(覚醒派)」か青色の「Resistance(解放派)」どちらかのチームを選びます。そして各地に散らばった「ポータル(Portal)」を自分のチームのものにしながら、陣地の広さを競い合います。2012年11月から、Android向けのベータバージョンとして開始され、2013年11月には正式版に移行。2014年7月にはiOSにも対応しました。


https://www.youtube.com/watch?v=Ss-Z-QjFUio
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nianticproject.ingress&hl=ja
https://itunes.apple.com/jp/app/ingress/id576505181?mt=8

<Ingressの遊び方>

アプリを立ち上げると、マップ上に現在位置が表示されます。そのマップを手がかりに、明るく光る謎のエネルギー「エキゾチックマター(XM)」と、そのエネルギーが湧き出る「ポータル(Portal)」を見つけます。ポータルに「レゾネーター(Resonator)」と呼ばれるアイテムを設置することで、自分のチームのものにできます。
http://lifememo.jp/ingress/ingress-level-guide/
Ingress iOS版で開始して一週間でレベル8になるまで - 科学と非科学の迷宮
ポータルは街中の史跡や芸術作品など、世界中のユーザーがつながれるような場所に設置されています。ポータルを探すうちに普段気付かない街のオブジェや建造物を新たに発見したり、レベルを上げるために少し早めに家を出たりと現実世界にも少しずつ影響を及ぼします。


<無料だけど“課金ゲー”?>

Googleのゲーム「Ingress」で丸一日全力で遊んでみた | N-Styles
ポータルを3つつなぐ(リンクする)ことで「コントロールフィールド(CF)」と呼ばれる三角形を作り、その陣地の大きさを2つのチームが競います。すでに相手チームに取られているポータルでも「XMPバースター(XMP Burster)」と呼ばれるアイテムで破壊し、取り戻すことも可能です。それぞれのアイテムはレベルが大きいほど効果が強く、レベル8になればチームの戦力として活躍できるため「レベル8までがチュートリアル」ともいわれています。
アプリは無料で、スマホと通信回線があればゲームを楽しめます。しかし、より遠くに移動すれば大きい面積のコントロールフィールドを作れるため、自転車や車、公共交通機関などを使ったり、水分補給のための飲み物やモバイルバッテリーを買ったりと、ゲームのために費用を掛ける人もいます。本来の課金機能とは違う意味で“課金ゲー”と呼ばれることも。

<便利なツールを活用してゲームを有利に>

Ingress Intel Map
「Ingress Intel Map(イングレス・インテル・マップ)」をWebブラウザで見れば、広範囲の地図でポータルを確認できます。これを見ながら次に攻めるポータルを探し、どこにコントロールフィールドを作るかを考えましょう。

Ingress Intel Map

<みんなと一緒にプレイ>

一人でのプレイでは、広いコントロールフィールドを作るのはなかなか難しいもの。複数人で協力プレイすると、また違う楽しさが生まれます。自分が住むエリアのGoogle+コミュニティに加入してみるのもおすすめです。
ログイン - Google アカウント
ログイン - Google アカウント

チーム同士が集まって活動する「Meetup(ミートアップ)」などのイベントも盛んに行われています。以下の記事では、5月に宮城県石巻市で開催されたGoogle公式イベントの様子が分かります。
石巻を舞台にした「Ingress Meetup」開催、グーグル副社長も登場 - ケータイ Watch

■ 世界中が舞台です

<そんな場所までどうやって行ったんだろう>

アメリカでは電波も無い砂漠で、わざわざ数千ドルを払ってまで電波塔を立て、大規模なコントロールフィールドを作ったツワモノも。またアジアでも、日本の山形県と中国の吉林省、寧波をつなぐ巨大な三角形が形成され、飲み込まれた韓国では一時プレイできない状態に。

もう1つ、I/O報告会で端折った話を。Gregのセッションの中で出てきたIngressのエピソード。(これも東京会場では懇親会で話しましたが)

ログイン - Google アカウント

朝鮮半島が青い海に沈む、googleのゲームアプリ「Ingress」の仮想世界で : 市況かぶ全力2階建

Ingressのキャッチコピーは「あなたの周りの世界は見たままとは限らない(The world around you is not what it seems)」で、普段気付かなかった場所や人のつながりを発見できる素敵なゲームです。でも熱中しすぎて、いきなり道路の真ん中で自転車を止めたり、歩きスマホをしたりなど、他人に迷惑をかける行為には気をつけましょう。

文: 文月聡

関連エントリー