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正月からネット上の怪談を読む -【はてなの風景19】



鼠の天麩羅

どこから怖くなるのかと思いながら読み進めましたが、むしろうらやましい話でした。おすすめです。油揚げについての豆知識も書いてありました。昔話ってこういう艶っぽい話がありますね。お土産屋さんに時々、置いてありますね。どっとはらい。(こわさ★)

地下の世界と魔女のお姉さん

オズの魔法使いよろしく異世界へ入り込むくだりで少し怖さを感じましたが、やっぱり色っぽいお姉さんが登場しました。怖い話と色っぽい話って相性がいいんでしょうか。あるいは投稿者のセンスでしょうか。終盤は疾走感があり、ちゃんと怪談でした。(こわさ★★)

切腹ショー

これは怖いです。冒頭から怖いので注意してください。怖いというか、グロい。血なまぐさい描写が苦手な人は読まない方がいいです(筆者も苦手なんですが読んでしまいました)。三島由紀夫の短編「憂国」に似ている何か、という印象でした。エロい描写もちょっとありました。(こわさ★★★)

第629話 見たことの無い風景

寂しく、哀しい話。こういう文章も怪談というカテゴリーになるんですね。匿名ダイアリーの「こんな体験したこと無いのになぜか共感してしまう話」というコメントに深くうなずきました。幼年期の喪失、子どもと大人について省みるような一編。ここまでバラエティーに富んでいて嬉しいです。(こわさ★★)

須磨海岸にて

怖いです。須磨海岸のヤンキーにフルボッコにされ、死人まで出た上に宇宙人が絡むという時点でだいぶ怖いんですが、だんだん語り手が壊れていくのがさらに怖い。これぞネット上の怪談らしい作品であると感じました。いろいろと不気味なのでもうふれたくないです。(こわさ★★★★)

夢の鍵を求めて

読み進めるのが憂鬱になってきましたが、全部読んでみようということで、読みました。めっちゃ怖いです。よく考えたら不思議なことが何も無いのに、語りだけで怖いです。「師匠シリーズ」というのがあり、その中でもおすすめの一品とのこと。他の「師匠もの」も怖いけど読みたい。(こわさ★★★★)

蟹のドラム缶風呂 - 怖い話のまとめと解説

まだ途中までしか読んでないんですが、怖いです。今回、最初の方は色っぽい話だったから、釣られて読み始めてしまったんですが、ちょっときびしいです。順番も考えてあるんでしょうね。昔話、異世界も怖いですが、裏社会というメニューもあるんですね。もうやだ。(こわさ★★★★)

: ちかとも -謎! 怖い話クリップ-

小学校の記憶とうわさ話が交錯する怪談。思うに、子どもの頃ってこういう不可解なエピソードが周囲にたくさんあった気がします。普通に現実に溶け込んでいたというか。「読んでると自分も小学生の頃に引き戻されるような」という匿名ダイアリーのコメント通り、時間をさかのぼる感覚。(こわさ★★★)

地下のまる穴

夜中に新興宗教の施設に忍び込むとか、怖いに決まってるんですよね……。しかも複数人で行って、おかしな提案になぜか同調する人が出てくるとか、もっとも怖いパターンじゃないですか。「それは母ではありませんでした」まで読みましたが、リタイアしました。すみません。(こわさ★★★★)

テレビを1chにしたら、隣室のテレビ画面が映った – 怖い話

もうリタイアしようと思った直後に、こういうピリッとしたのを混ぜてくるんですね。お口直しみたいな怪談もあるんですね。心憎い。すばらしい。ここまで読んできて、怖かったけれど、一線を越えていないというか、いやなものを見た、という感じがないのも良いです。(こわさ★★★)

ヤケドの治療

という訳で、最後の一本にたどり着きました。それほど長い作品ではないので、さらっと読めたんですが、ちょっと待ってください。これ、一本目の「鼠の天麩羅」とモチーフが繋がっていますね。ちゃんとループしてるじゃないですか、やだー。ということで、匿名の投稿者の神がかった構成が怖いです。(こわさ★★★★)

備忘録としての怪談リスト

以上、はてな匿名ダイアリーからお届けしました。


Title Photo by Alex

文: 新野漸

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