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【リレーコラム:私の好きな場所】記憶の場所

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ご覧いただきありがとうございます。aso(id:koringoweb)と申します。
asobookというブログで生活や食べ物のことをイラストと一緒に書いたり、作ったものを載せたりしています。 今回のリレーコラムでは、「私の好きな場所」について書いていきます!

小さいころから自然に囲まれて育った私は、やっぱり実家に帰ると気持ちが落ち着きます。大学に入学してから今に至るまで、何でも揃う街やマンションがひしめく住宅地など、あちこち引越しをしたのですが、ふと田んぼと山に囲まれた場所に帰りたくなります。
そんな実家での、「好き」を綴ります。

  • 星が浮かぶ部屋

私の部屋には天井窓があり、夜に見上げると星が見られます。
さむーい季節、なんとか流星群がくるよ!という時には家族でこの部屋に集まってみんなで天井を見つめたりしました。
テレビで怖い番組を見た後は、女の人が覗いているんじゃないかと窓から目を逸らしていました。

あと、何回か雨漏りして大変なことになりました。

窓の他にも、小学生のころに蓄光プレートシールが流行り、いろんなサイズの星形蓄光プレートを買い集め、部屋の壁全面に貼りまくりました。
夜、電気を消すと光を吸収した星がプラネタリウムのように光ります。
丈夫なもので、10年以上たった今でも毎晩プラネタリウム続行中です。

  • こどもの夜道

地域によって季節の行事が行われていて、私の住んでいるところは毎年お月見イベントがありました。
決められた日にこども達が周辺の各家庭に訪問して、お菓子を貰ってくるというもの。
夕方、少し暗くなってから始まるので、懐中電灯を持って何人かで固まって歩くのが決まりです。
お菓子の代わりにゆで卵だったりお団子だったり、早い者勝ちだったりするので、すれ違う他のこども達とルートやお菓子の情報交換をします。
情報交換のおかげで、今まで行ったことのない道やお家、人に会うことができたので、今思えば地域をもっと知るためのイベントでもあるのかもしれません。

他には、夜にこども達だけで提灯を持って歩く行事なんかもありました。
田舎で電灯がほぼないので、真っ暗な中ぼんやりとした明かりがフワフワ浮いて見え、とてもきれい。
大人が各地点で待機していて、会館で提灯を受け取ってゴール地点に行くとお菓子が貰えました。大人はビールを貰っていた気がします。
夜に外に出ることってほとんどないので、いつもの道がいつもと違う道に思え、滅多に手にすることのない提灯の明かりが、夜の道をもっと不思議なものにしていました。

  • 山の中身と秘密基地

家の前は山です。見渡せば山です。山ではよく遊びました!
ダンボールを持って行って葉っぱの坂を滑ったり、折れた葉っぱ付きの大きな枝を屋根にして、今日からここは秘密基地!と友達と通ったり。「ぼくのなつやすみ」というゲームそのままな遊び方をしていました。
父や弟もよく山に入っては鳥や爬虫類と遭遇していました。
森の中って薄暗くって少し怖いけど、こどものころはそんなことを少しも思わなくって、楽しい遊び場で。
今は外から山の形を見るばかりで、ここの中はこうなってたよなぁ……と、その中身をぼんやりと思い描いています。


私は絵画を描くのですが、珍しくって、面白く思えて、不思議だと思うものを探るために描いています。
緑の中で育った私にとって実家の環境って当たり前で、何も疑問に思うことがありませんでした。
でも大人になって、自分を見返したとき、その場所で何を見て聞いて得ていたのか、その場所には何があるのかを考えると、疑問がどんどん出てきます。
それを理解して、居た場所をもっと鮮明に表現できたら、何よりも強力な「ここが大好き!」が残せるのかもしれません。
忘れてしまわないように、その瞬間を目一杯吸収排出!をいつも心がけて過ごしていたいです。

筆者:aso(id:koringoweb) はてなブログ:asobook

美術学校を卒業し、時間を見つけてはひっそり絵を描いています。数少ない友達は絵の具。絵を描いてHP「futenet」を更新したり、こちょこちょともの作りをしたり。


リレーコラム「私の好きな場所」、前回までの記事はこちらからどうぞ。
【リレーコラム:私の好きな場所】わたしのお気に入りの場所 in 関西 - はてなニュース

文: aso

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