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リアルな人間型ロボットは「不気味の谷」を超えられるか?


これらのブックマークコメントで主に話題を呼んでいるのは、「頭部」のリアリティが「不気味の谷」を越えているか否かという点。
「不気味の谷」とは、ロボット工学者の森政弘氏が提唱した概念で、人間がロボットに対して抱く好感度は、ロボットが人間らしさを獲得するにつれて上昇するが、ロボットの人間らしさがある段階に達すると、一時的に強い嫌悪感に襲われる段階があるというものです。彼女が不気味の谷を越えているか否かについて多くの人が感想を述べていますが、「越えている」という意見もあれば、「気持ち悪い」という意見もあって、人によって意見が分かれるところのようです。

一方、なぜ彼女の顔がこんなに「童顔」なのかという点について、疑問を述べるユーザーもちらほら。このロボットは平均値の体型で作ったことが売り文句になっていますが、確かに、顔については「リアルな頭部」とあるだけ。平均値で構成された女性ヒューマノイドにちょこんと載っけられた、どこかあどけなさの残る印象の頭部。ブックマークコメントでは「作り手の趣味ではないか」という推測も出ているようですが、女性ヒューマノイドには、どこかしら男性は「平均値」を超えた魅力を求めてしまうのでしょうか。そうだとしても、そこでなぜ「童顔」なのかという疑問は解けないのですが。

文: 稲葉ほたて

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