昨日4月5日の正午ごろ、北朝鮮から人工衛星と見られる「飛翔体(ひしょうたい)」が発射されました。当初はミサイルとも報道され厳重な警戒態勢が敷かれていましたが、幸いにも日本国内には被害はなかったようです。ところでミサイルや人工衛星だと「飛行体」「飛行物体」といった方が自然な気がしますが、「飛翔体」と報道されているのはなぜなのでしょうか。
なぜ「飛行体」でなく「飛翔体」なのか? - もじのなまえ
このエントリーでは、報道において一般的には聞き慣れない「飛翔体」が使われていることについて、常用漢字に含まれていない「翔」の字を使って政府が「新奇な語を作り出し」たのではないかと批判。それに対してコメントやトラックバック、はてなブックマークなどで「飛翔体」という言葉は新しく作られたものではなく、これまでの政府発表でも使われていたことのある専門用語であることが指摘されました。どうやら聞き慣れない言葉であるものの、慣例的に使われていたことのある言葉のようです。
ちなみに、より一般的だと思われる「飛行物体」「飛行体」が使われない理由については、元となる英語表現(object/vehicle)の違いではないか、単純に表現をぼかしてるだけではないかなど、まだまだ議論が分かれている様子です。