もうすぐ紅葉の季節。ガイドブックを片手に京都を訪れる計画を立てている人も多いのではないでしょうか。ここでは少し視点を変えて、あまりガイドブックでは大きく扱われない京都に行った際にちょっと立ち寄ってみたい場所を、いくつか簡単に紹介してみようと思います。
最近、はてなブックマークでもこんなエントリーが話題になっており、京都に旅行した際のおすすめスポットを知りたいという人は多いようです。そこで、今回は、あまり観光ガイドでは大きく扱われないけれども個性的、という場所が多い御池から河原町の周辺と、高野から一乗寺の周辺について採り上げてみようと思います。
アート好きの人におすすめ。マンガの博物館にアウトサイダーアートも
JR京都駅を北上すると、御池通に出ます。ここには、以前このコラムでも紹介したマンガミュージアムがあります。
たった500円で1日中漫画を読み放題。なかなか本屋では入手できない本も多く置いてあり、漫画好きには楽園のような場所です。近くには、こんな場所もあります。
欧米のアウトサイダーアートを多数展示している美術館。中川一政の作品なども展示してあります。この周辺には、他にも京都文化博物館やちょっと珍しい万華鏡ミュージアムなどという場所もあり、美術好きの人にはおすすめです。
カフェ好きの間では有名な「京都三大アンティーク喫茶」の一つであるソワレ。三大アンティーク喫茶は、三つとも四条にあるので、上記スポットの合間に立ち寄ってみるのも面白いかもしれません。
世界10大書店に選ばれた本屋の近くは、ちょっと怪しげ!?
さらに北へ行くと、「本にまつわるあれこれのセレクトショップ」恵文社の一乗寺店があります。
この店は英国ガーディアン誌の選ぶ世界10大書店の一つに選ばれたことで、先日はてなブックマークでも話題になりました。奥にある雑貨コーナーも、個性的な商品が多くて魅力的です。この店の周辺には、こんな場所もあります。
このニュースサイトでも紹介した、探偵をモチーフにした店です。
濃厚なスープで有名な天下一品の本店です。「本店は、他店とはひと味違う」と、わざわざ遠くから足を運んでくる人もいるようです。
天下一品から南に下ったところにあるのが、このガケ書房。本の品揃えの個性では、恵文社に勝るとも劣りません。
京都人にお勧めの場所を聴いてみました
本社オフィスが京都市内にあることもあり、株式会社はてなには京都に詳しいスタッフが多くいます。3人の社員に京都市のおすすめスポットについて聴いてみました。
京都で大学生活を送った編集長・山田聖裕(id:kiyohero)のおすすめ
「木屋町から先斗町にかけての路地が好きですね」と言うのは、このニュースサイトの編集長。京都で大学生活を過ごしたそうです。夜のあの通りの、まるで森見登美彦さんの作品に出て来るようなレトロで幻想的な光景が好きなのだとか。
はてな京都本社人事部・平村友美(id:tomomii)のおすすめ
彼女のおすすめは、清水寺の近くにある京都極楽堂書店。友人の知り合いが経営している店だそうで、店の内装も非常に個性的だとか。
京女ライター・飯塚朋子(id:sallymylove)のおすすめ
生粋の京女である彼女のおすすめは、三条の周辺。「あの辺りをふらふらと歩くだけでも、楽しくていいですよね」とのことで、明治や大正の頃に作られた煉瓦造りの町並みが好きなのだそうです。
明日から始まるシルバーウィークに、京都に旅行へ行く計画を立てている人も多いかもしれません。京都市内は混雑が予想されますが、ここに上げた場所ならば、いわゆる観光スポットとは違ってゆったりとくつろげるかもしれません。興味を持たれた方は、寺社仏閣などの観光の合間にでも足を運ばれてみてはどうでしょうか。

- 作者:村山 裕三
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2008/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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