先日、はてなブックマークの人気エントリーになり、Twitterでも話題になった「森ガール」のコラム。「森ガール」といえば、ここ数年流行ワードとして見かけることが多くなりましたが、いったいどんな服装を指すのかご存知でしょうか?今日はファッションの観点から、知っているようで知らない女性の流行スタイルをご紹介します。
■社会現象になった森ガール
▽中川大地「「森ガール」にできること?「少女」から「女子」への変遷の中で?」 - ビジスタニュース
80年代に一世を風靡した「オリーブ少女」と「森ガール」とのの類似性を指摘し、「少女」と「女性」について論じたこのエントリー。その内容に賛否両論、さまざまな意見が飛び交いましたが。そもそも森ガールとは何なのでしょうか。
▽ソーシャル・ネットワーキング サービス [mixi(ミクシィ)]
2006年、mixiコミュニティから生まれた「森ガール」という言葉は、今や社会的現象に。その定義にはファッションだけではなく、ヘアスタイルや好きなアイテムまでが入りますが、今回はファッションのみをピックアップ。
コミュニティのトップに表示されている定義の一部は以下の通り。
- ゆるい感じのワンピースがすき
- 普段ワンピースやスカートばっかり
- シンプルよりどこかくせのある服がすき(でも派手派手してるのはそんなにすきじゃない)
- ナチュラル系にみえるけど、すこしクセのあるファッション
- 素材にはこだわりたい
- 民族系の服装もすき
- Aラインがでる服装をする
- ちいさな子が着るようなワンピースもすき
- スモックのようなワンピースやブラウスがすき
- 全身甘々ファッションはすきじゃない
など、その他にもたくさんの項目がありますが、「ワンピースやスカートを好むゆるふわスタイル」ととらえてよいでしょう。芸能人でいえば、蒼井優さんや宮崎あおいさんをイメージする人も多いですね。「SM2」や「flower」といったブランドが人気です。
■森ガールから派生した山ガール
▽森ガールの次は“山ガール”!ブロガーの間で話題に 2009/11/11(水) 12:11:09 [サーチナ]
続いて、森ガールブームに乗って生まれたと言われているのが、「山ガール」。マウンテンパーカやレインブーツ、バックパックといったアウトドアアイテムをミックスするスタイルのことを指します。森ガールに比べてボーイッシュなスタイルで、夏フェスなどの野外イベントでもよく見かけます。ブランドで言うと「THE NORTH FACE」や「BEAMS BOY」が近いですね。
■民族衣装のようなボヘミアン
▽ボヘミアン スタイル
チェコスロバキアのボヘミア地方に由来するボヘミアンスタイルは、民族衣装やジプシー風のファッションのこと。刺繍やビーズなどをあしらったウエアが人気です。また、ケイト・モスが愛用していたことから火がついたシューズブランド、「ミネトンカ」のフリンジブーツを取り入れる女の子も多いです。似たような民族風スタイルとして、フォークロアやエスニックという用語もあります。
[asin:B002UCZ5RO:detail]
■カジュアルもエレガントも!マリンルック
暖かくなるこれからの季節、よく見かけるようになるのが、マリンルック。
▽マリンルック - [ファッション用語集]All About
マリンルックとは、ボーダー柄のカットソーやイカリをモチーフにしたアイテムを取り入れたスタイルのこと。もともとは水兵服をテーマとしており、近年トレンドになっているセーラー服のようなトップスを取り入れる子も。上品なテイストのアイテムだと、オフィススタイルとして愛用している女性もしばしば。「NÎMES」が、マリンテイストのウエアを頻繁にリリースしています。
■根強い人気の青文字系
▽青文字系ってなんですか? - Yahoo!知恵袋
『JJ』や『CanCam』を愛読する「赤文字系」の対義語として生まれた「青文字系」スタイル。原宿系のカジュアルなスタイルを指し、雑誌では『SEDA』や『mini』『JILL』などが読まれています。赤文字系雑誌の衰退とともに人気を伸ばしている青文字系は、プロのモデルではなく読者モデル、いわゆる「読モ」をフィーチャーしているのも特徴です。近頃ではこういった読者モデルのファッションや生活にせまったムック本も多く、タレント並に知名度がある子も多数。ブログで紹介された商品がバカ売れ、という現象も起きています。
■新トレンド!渋原系
青文字系に続き、じわじわ人気が出ているのが、ギャルテイストな渋谷系をベースに、原宿系をミックスした「渋原系」。
▽渋原系(しぶはらけい) - 日本語俗語辞書
ギャル風のメイクやヘアスタイルに、デニムやTシャツといったカジュアルアイテムを合わせるのがポイント。古着を投入する女の子も多く、ギャルスタイルの新しいテイストとなっています。
用語が多く、よくわからない女性のファッションスタイル。今回紹介した項目はどれも一例ですので、他にもさまざまな定義があります。何にせよ、男性も女性も好きなものを着るのがイチバン。概念やトレンドにとらわれることなく、自由にファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
Title Photo by Art Institute of Portland