「標本」といえば、子供の頃に夏休みの自由研究で作ったという人も多いはず。しかし私たちがよく知っているガラスケースに入った標本以外にも、実は様々な種類の標本があるのをご存じですか?今回は、大人も子供も一緒になって楽しめる「標本の作り方」を集めてみました。
■昆虫採集の思い出を残せる「昆虫標本」
まずは基本中の基本、「昆虫標本」の作り方です。
▽ - 昆虫採集・昆虫標本用品【昆虫販売館-insectech.com-】
ミヤマクワガタを例に、標本の作り方を写真と動画で紹介しているこちらのエントリー。採集直後に酢酸エチルで処理して乾燥させた後、お湯に浸けてからピンセットで形を整えていきます。美しく仕上げるための処理や整形のコツは参考になりますね。
▽ http://www.youtube.com/watch?v=6exIysU5N94&feature=player_embedded
動画では、カブトムシを例に標本の制作過程を見ることができます。
▽ http://www4.ocn.ne.jp/~ywgp/gio.htm
また、台座を工夫してジオラマ風に仕上げる方法も。飼育中に死んでしまった昆虫を標本にしたい場合は、腐敗を防ぐため早めに処理を行うようにします。
■「樹脂標本」ならキレイなまま半永久保存
続いてご紹介するのは、生き物などを透明な樹脂の中に封入する「樹脂標本」の作り方です。
▽ 樹脂標本を作ってみよう
▽ JAKE’S LABS 樹脂封入標本の作り方
「標本はにおいが苦手」「破損したり、虫がわくのが心配…」という人にもオススメしたいのが、こちらの樹脂標本。樹脂の中に封入することで、その姿のまま半永久的に保存することができます。専用の材料が必要になりますが、全て東急ハンズなどで購入が可能です。ただし材料の中には有毒物質が含まれるものもあるので、作業の際はマスクやメガネ、手袋を用意しておきましょう。
■草花は手軽にできる「ラミネート標本」に
道ばたでキレイな草花や落ち葉を見かけたら、ラミネート標本にして残しておくのはいかがでしょうか?
ラミネート標本なら、花や葉を押し花にしてラミネート加工するだけで手軽に楽しむことができます。たくさん集めてスクラップしたり、フィルムの大きさを工夫してしおりを作るのもオススメです。
■一度作ってみたい「透明骨格標本」
最後にご紹介するのは、以前はてなブックマークでも話題になった「透明標本」の作り方です。
▽ 透明骨格標本
▽ http://www.shinshu-riken.jp/kyouzai/toumeihone/toumeihone.htm
▽ http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1201.html
筋肉を透明にして骨の部分に着色することで、魚などの骨格の仕組みを学ぶことができる透明骨格標本。瓶の中に青や紫に染まった骨格だけが浮かび上がる様子は、何とも言えない美しさです。(※使用する薬品の中には危険なものもあるので、作業の際は充分注意して下さい。)
手軽にできるものから本格的なものまで、様々な標本の作り方をご紹介しました。「子供の自由研究がなかなか決まらない…」とお悩みの方は、ぜひ一緒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
Title Photo by midorisyu