先月6月13日(日)に、7年間の宇宙の旅を終えて地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。数々のトラブルに見舞われながらも、決してはやぶさを諦めなかった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の働きに、胸を打たれた人も多かったのではないでしょうか。そしてそんなはやぶさの帰還から1ヶ月が経った7月14日(水)、はやぶさの後継機となる「はやぶさ2」プロジェクトが、ついに実現に向けた小さな一歩を踏み出しました。
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▽ JAXA|はやぶさ2プロジェクトについて
今回発表されたプレスリリースでまとめられているのは、JAXAが宇宙開発委員会で発表した「はやぶさ2」プロジェクトの概要です。はやぶさの成功を受けて練られた計画書には、はやぶさ2の計画に至るまでの経緯や、今後期待される成果などが掲載。11ページに及ぶ計画書の最後には、「現時点において、JAXAとして開発研究段階に移行できる設計段階に到達したと判断する。」という力強い一文も載せられています。まだ本格的に実行に移されると決まったわけではないものの、JAXAの決意が感じられるこの一言には、期待せざるをえません。
このプロジェクトが認められれば、はやぶさ2の打ち上げ時期は2014年を予定しているとのこと。はてなブックマークのコメントでは、「これを基にどんな議論がなされたか。通って欲しいなあ」「通ってくれ賜へ。」という声が寄せられています。数々のドラマを残したはやぶさプロジェクトは、後継機のプロジェクトが認められてこそ真の成功といえるのではないでしょうか。はやぶさ2プロジェクト実現に向けて、今後の動向を見守っていきたいところです。