その色や形によって、時に芸術作品のような美しい姿を見せてくれる「雲」。最近のはてなブックマークでも、珍しい雲の様子をとらえた写真が度々注目を集めています。中には、晴天が続くこの時期にしか見られない貴重な雲もある模様。猛暑が続いてうんざりする季節だからこそ、そんな美しい雲の様子を眺めてみるのはいかがでしょうか?
■虹色に輝く「彩雲」
「雲の色は何色?」と聞かれたら、ほとんどの人が“白”と答えるはず。しかし先日はてなブックマークでは、こんな珍しい色の雲が話題になりました。
▽ 雲が虹色でした。
▽ http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100718-OYT1T00541.htm
▽ http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY201007180303.html
▽ 夏だけの珍しい現象…七色に光り輝く雲|日テレNEWS24
この七色に色づいた雲の写真は、ライトノベル作家の渡瀬草一郎さんが自身のTwitterにアップしたもの。その美しさは瞬く間に他のユーザーの間で評判になり、その後テレビや新聞でも取り上げられました。実はこの雲は「彩雲」と呼ばれるもので、晴天時に薄い雲がかかった際に見られる現象。雲を構成する氷や水の粒に太陽光が当たり、光の方向が変わることで雲が七色に見えます。
上記のエントリーでも、様々な形の「彩雲」を見ることができます。“幸運を呼ぶ”とも言われているこの雲、晴天の日にはぜひ探してみてはいかがでしょうか?
■世界の珍しい雲
続いてご紹介するのは、世界中で撮影された珍しい雲や美しい雲の数々。まるで映画の一場面を見ている気分になりますね。
<超巨大な雲のトンネル“モーニング・グローリー”>
▽ 巨大な雲がトンネル状にどこまでも続く珍しい気象現象「モーニング・グローリー」:カラパイア
▽ http://wiredvision.jp/gallery/200910/20091007082805.html
モーニング・グローリーは、朝方に巨大なロール状の雲が現れる現象。大きなものでは長さが1000km、最大時速60kmの速さで動く場合もあり、生成には海風前線などが影響していると考えられています。オーストラリア・クイーンズランドの「バークタウン」という小さな町で秋になると見られる現象として有名ですが、日本でも北海道のオホーツク海上空で観測されたことがあるそうです。
<もはや芸術の域?雲の造形いろいろ>
▽ 上空から見おろす天女の羽衣、世界の美しい15の雲のじゅうたん:カラパイア
▽ http://blog.creamu.com/mt/2008/06/10_very_rare_clouds.html
▽ http://www1.linkclub.or.jp/~kinoko/sora%20sanpo/sora%20skywalking/part2%20others%20cloud1.html
またこれらのエントリーでも、「雲ってこんな形になるの!?」と驚かずにはいられない写真がいっぱいです。地上から見上げる以外に、雲を上から見下ろすアングルで撮られた写真も面白いですね。
■あの“クジラ”がこんなところに?
そして最後は、どこかで見覚えのあるこんな形の雲の写真です。
青空を1頭で泳ぐクジラのような雲をとらえたこの写真。とあるユーザーがTwitterにアップしたもので、ちょうどTwitterが不調なタイミングで撮影されたそう。最近ではパロディ画像なども次々登場し何かと話題の“Twitterクジラ”ですが、今度はなんと空の上にまで登場してしまったようです。
梅雨が明けて晴天が続くこの季節は、青空に浮かぶ雲はもちろん、夕焼けの色に染まった雲もまたキレイですよね。暑さばかりに気を取られがちですが、今しか見られない空の風景もぜひ楽しんでみて下さい。