気象庁は今年2010年夏の日本の平均気温について、統計を開始した1898年以降、最も高い記録だったと発表しました。これまで第1位だった1994年の記録を塗り替え、2010年が統計史上最高の“暑い夏”となりました。
▽ 気象庁|報道発表資料
気象庁の発表によると、2010年夏(6月〜8月)の日本の平均気温の平年差は+1.64℃。平年差とは平均気温から平年値を差し引いた値のことで、この値が大きいほど平均気温が高かったことを示します。これまで最も平年差が大きかったのは1994年の+1.36℃でしたが、2010年はこの値を0.28℃上回り、統計開始以来第1位の高温を記録しました。また平年差を月別に見てみると、6月が+1.24℃、7月が+1.42℃、8月が+2.25℃と、中でも8月が最も暑かったことが分かります。
これほどの高温を記録した要因としては、今夏は期間を通して冷涼なオホーツク海高気圧や寒気の影響が少なかったことや、エルニーニョ現象の影響で北半球中緯度の対流圏全体で気温が上昇したことなど、複数の条件が重なったと考えられるそう。またその背景には、温室効果ガスの増加による地球温暖化の影響もあるとのことです。
記録に残る暑さとなった今年の夏。9月に入ってもまだまだ厳しい残暑が続いています。引き続き、熱中症対策など万全にしておきたいですね。