ヤマハは6月8日(水)、同社が開発した歌声合成ソフト「VOCALOID(ボーカロイド)」の新バージョン「VOCALOID3」を発表しました。発売は9月末の予定です。これまで苦手としていた早口の合成音に改良を加え、より自然な発音で合成できるとのことです。
▽ http://www.yamaha.co.jp/news/2011/11060801.html
「VOCALOID3」は、これまで一体で提供していた楽曲制作ソフトウェアと歌声ライブラリを分離して販売します。ユーザーは、歌手の声のデータである歌声ライブラリを選択して追加できます。合成音については、従来のソフトウェアに比べリアルな歌声の合成が可能になり、音程の変化がスムーズに行えるよう改良したとのことです。
楽曲制作ソフトウェア「VOCALOID3 Editor」はユーザーインターフェースを一新し、各トラックを管理しやすいトラックビュー画面を採用しています。言語は、従来の日本語と英語に加え、新たに中国語、韓国語、スペイン語にも対応するとのことです。対応OSは、Windows XP/Vista/7です。
ヤマハは、ライセンス契約を結んだ法人や個人に合成エンジンのAPIを公開します。これにより、新しい歌声合成ソフトウェアの開発が可能になります。
「VOCALOID」は、歌詞とメロディーを入力して楽曲のボーカルパートを制作する歌声合成ソフトです。2007年に発表した「VOCALOID2」は、ネット上で人気となったクリプトン・フューチャー・メディアの「初音ミク」「鏡音リン・レン」などに採用されています。