日本文学振興会は7月4日(月)、第145回芥川龍之介賞(以下芥川賞)と第145回直木三十五賞(以下直木賞)の候補作品を発表しました。芥川賞には、北海道大学に通う男子大学生、水原涼さんの「甘露」がノミネートされています。
▽ 芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会
▽ 直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会
今回選ばれたのは、芥川賞が6作品、直木賞が5作品の計11作品です。各賞のノミネート作品と候補者のリストは以下の通りです(敬称略)。
<芥川賞>
- 石田千 「あめりかむら」(新潮2月号)
- 戌井昭人 「ぴんぞろ」(群像6月号)
- 円城塔 「これはペンです」(新潮1月号)
- 水原涼 「甘露」(文學界6月号)
- 本谷有希子 「ぬるい毒」(新潮3月号)
- 山崎ナオコーラ 「ニキの屈辱」(文藝夏号)
<直木賞>
- 池井戸潤 「下町ロケット」(小学館)
- 島本理生 「アンダスタンド・メイビー」(中央公論新社)
- 高野和明 「ジェノサイド」(角川書店)
- 辻村深月 「オーダーメイド殺人クラブ」(集英社)
- 葉室麟 「恋しぐれ」(文藝春秋)
芥川賞の候補者のうち、石田千さんと水原涼さんは初めての選出です。水原涼さんは、北海道大学文学部に在学する1989年生まれの21歳で、今回芥川賞を受賞すれば、同賞の男性の最年少受賞記録を更新します。直木賞には、島本理生さんと高野和明さんが初めてノミネートされています。
▽ http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110704-OHT1T00014.htm
選考会は7月14日(木)午後5時から、東京・築地の料亭「新喜楽」で開催されます。