FTPクライアント「FFFTP」の新バージョンが10月12日、約1年ぶりにリリースされました。Unicode依存文字を含むファイル名が扱えるようになるなど、多数の新機能が加わっています。FFFTPは2011年8月に作者が開発終了を発表していましたが、有志が開発とバージョンアップを引き継いでいます。
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▽ ニュース: FFFTP 1.98をリリースしました - FFFTP - OSDN
▽ 「モチベーションが保てなくなった」 FTPクライアントソフト「FFFTP」の開発終了 - はてなニュース
FFFTPは、Sotaさんが1997年ごろから開発していたオープンソースのソフトウェアです。多くの人に親しまれていた代表的な国産FTPクライアントでしたが、「モチベーションが保てなくなった」として、2011年8月31日をもって開発を終了することが発表されました。
FFFTPの新バージョン「FFFTP 1.98」をリリースしたのは、オープンソースソフトウェア開発コミュニティ「SourceForge.JP」の有志「FFFTP Project」です。リリースを発表したhiromichi-mさんは開発を引き継いだ理由について、「長きにわたり広く使われていたFTPクライアントであり、未だその需要は失われることはありません」とつづっています。
FFFTP 1.98は、Sotaさんが開発した最終版「1.97b」にあったバグがいくつか修正されたほか、Unicode依存文字を含むファイル名が扱える、アスキーモード転送時の漢字コード変換でUTF-8に対応するなどの新機能が加えられています。主な変更点については、改変履歴にまとめられています。
FFFTP Projectは、新バージョンについて動作確認をしているものの「まだ利用実績も少ないことから、まだ大きなバグが残されている可能性もある」として、安定した動作を希望する場合にはFFFTP 1.97bの利用を勧めています。