慶応義塾大学理工学部システムデザイン工学科の満倉靖恵准教授らの研究グループは、市販のPCと安価なUSBカメラだけを用いて、顔の向きや表情の変化を高速・高精度で計測する手法を開発しました。これによって、特殊な機材を使うことなく簡単に画面上のキャラクターを操作できるそうです。
▽ http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2012/kr7a4300000amhl5.html
これまでのモーションキャプチャ技術を用いたCGアニメーション製作には、人体の動きを計測する特殊な機器が必要で、キャラクターのモーション生成には骨の折れる手作業を要するとされていました。新たに開発されたアバターシステムでは、市販のPCを使ってUSBカメラで計測した顔の動きを、簡単にオンラインで反映できるのが特長です。
同研究グループでは今後、一般的なPCユーザーに向けたモーション生成ソフトウェアの開発を目指すほか、ゲーム製作やウェブ対話システムなどさまざまな分野への応用や実装を進めていく予定だそうです。