焼き魚などのそばで料理を引き立てる「大根おろし」は、実は奥が深い存在です。辛さを調節したおろし方や、他の食材をおいしくする活用法など、知って得する“大根おろしの秘密”を紹介します。
■ 辛さは自分で調節できる? 大根おろしの秘密
同じ大根おろしでも、「辛い」と感じるときとそうでないときがありますよね。この違いはどこから来るのでしょうか?
NHK「ためしてガッテン」の大根おろし特集によれば、辛さの秘密は大根に含まれる「ミロシナーゼ」という酵素だそう。ミロシナーゼは皮に近い部分の形成層に多く含まれているので、外側の部分を使えば辛みを、内側の部分を使えば甘みを強くした大根おろしを作れます。よく「大根は上が甘く下が辛い」と言われるのは、下の部分になるほど形成層が厚くなるためです。
また、そのまま食べるのはもちろん、たけのこのアクを抜くときや玄米を炊くとき、牡蛎(かき)を洗うときにも大根おろしやおろし汁が使えます。上記のエントリーでは、大根おろしを使ったおいしいレシピや、料理の裏技を多数紹介しています。
■ 上手なおろし方をマスターしよう
▽ 大根おろしの上手なおろし方 | 料理を仕事に。平井一代の「フードコンサルタント養成講座」
大根おろしの辛みをやわらげるには、辛み成分の少ない内側の部分を使うと同時に、「丸く円を描くようにゆっくりおろす」のもポイントです。おろす際に力を入れすぎると、繊維が壊れて辛み成分が出てきてしまいます。
■ から揚げが変わる? 絶対作りたい“大根おろしレシピ”
続いては、はてなブックマークで人気の大根おろしを使ったレシピです。
<絶品! みぞれ煮>
▽ ぶり大根に大根餅、カレーにも使える!今が旬の「大根」レシピ - はてなニュース
大根を使ったレシピの中でも特に人気なのが、豚肉や鶏肉を大根おろしと一緒に煮込んだ「みぞれ煮」。ごはんが止まらなくなる一品です。
<から揚げとの相性は抜群>
▽ http://d.hatena.ne.jp/taishow/20060217/p2
▽ めっちゃ旨い唐揚げの作り方教えてくれ・・・ - アルカン速報
芸能界でも屈指の料理上手として知られるタモリさんによれば、「大根おろし+わさび少々+白醤油」を混ぜ合わせたタレがから揚げによく合うそう。また味付け前の鶏肉を大根おろしに漬けておくことで、パサパサせずジューシーなから揚げに仕上がるという裏技もあります。
■ 口内炎や二日酔いにも効く?
「大根おろしに医者いらず」という言葉があるように、健康面でもうれしい効果がたくさんあります。
▽ “大根おろし”のもつ素晴らしい効能!! | OKWAVE Guide [OKWAVE ガイド]
大根おろしに含まれる辛み成分には、免疫力アップや殺菌、消化促進などの作用があると言われています。おろし汁でうがいをすると、口内炎や虫歯といった口の中の炎症を緩和する、という民間療法も。皮ごとおろせば、二日酔いにも効果があるそうです。
どんな料理も大根おろしを乗せるだけでさっぱり食べられるので、食欲がわかないときにもぴったりですね。「そのまま食べるのは苦手」という人は、他の食材と合わせたり、隠し味として使ってみてはいかがでしょうか?
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