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大学生の友人関係とは? 「テスト友達」「おひとりさま」「SNS利用」など800人に調査



大学生意識調査プロジェクト FUTURE2012 大学生の「友人関係」に関する意識調査(PDF)
大学生の約4割にテストの時だけの「テスト友達」|公益社団法人 東京広告協会のプレスリリース

調査を実施したのは、首都圏の大学でマーケティングを学ぶ大学生によるプロジェクト「大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2012)」です。調査対象は駒澤大学・上智大学・専修大学・東洋大学・日本大学に在籍する1~4年の男女で、有効回収数1,029票のうち800票を集計対象としています。調査期間は7月17日~7月31日です。

■ テストの時だけ連絡を取り合う「テスト友達」

友人関係に関する調査では、「親友の有無」を聞かれて「いる」と回答した人が全体の9割。その人数については3人と答えた人が最も多くなっています。“親友”と“普通の友達”の違いを聞く質問では、「何でも話せること」「本音で/気兼ねなく話し合えること」「悩みまで話せること」などが上位にランクインしています。

授業のときだけ一緒にいる「授業友達」やテストの時だけ連絡を取る「テスト友達」、ネット上でしか話さない「ネット友達」など、「目的別の友達の有無」についての質問も行われています。それぞれの“友達”について、「いる」と回答したのは「授業友達」が63.0%、「テスト友達」が39.8%、「ネット友達」が22.9%でした。

■ 「おひとりさま」、やったことありますか?

1人で外食したり遊びに行ったりする“おひとりさま”についてのトピックでは、「おひとりさま行動」の経験の有無を聞いています。「ひとり牛丼」や「ひとりラーメン」を「自ら積極的にやったことがある」大学生の割合はどちらも40%を超えていますが、そのうち男性が8割前後、女性が約2割となっています。このほか、「ひとり焼肉」は2.9%が、「ひとり遊園地」は1.9%が「自ら積極的にやったことがある」としています。

また、こういった“おひとりさま”での行動をしたことがある人に、「おひとりさま行動が好きか嫌いか」を聞いたところ、「好き」が22.2%、「やや好き」が50.3%と回答しており、積極的に「おひとりさま行動」を実践している様子が伺えます。

■ LINEとTwitterが人気、mixiはやや減少 SNSに関する調査

SNSについてもさまざまな視点から調査が行われています。「利用しているSNS」という質問項目では、SNS利用者の90.7%が「LINE」を利用しているという結果に。以下、「twitter」が87.7%、「mixi」が70.8%、「facebook」が66.2%、「Google+」が18.4%と続いています。参考に挙げられている2010年の調査では、「mixi」が96.6%、「モバゲー」が18.4%、「GREE」が14.3%でした。

2010年の調査ではTwitterはSNSとは別に質問項目が設けられており、当時の利用者は全体の23.4%で、「今後は利用したくない/し続けたくない」「あまり利用したくない/し続けたくない」が合わせて約6割という結果となっていました。
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2010 大学生の『ソーシャル・ネットワーキング・サービス』に関する意識調査(PDF)

mixiの利用状況に関する質問では、「利用頻度が減った」「利用していたが退会した」が合わせて7割を超えています。その理由としては「他のSNSの方が使いやすい/便利だから(63.0%)」「友達が他のSNSに移行したから(23.5%)」「足跡機能が面倒だから(18.2%)」などが挙げられています。

多く使われているTwitterの利用状況では、「増えた」が56.5%となっています。その理由には「ひまつぶしになるから(73.7%)」「気軽に発信できるから(72.0%)」「みんなやっているから(70.7%)」などが挙がっています。また、「twitterを利用していて経験したこと」という質問では、「つぶやきから友達と実際に行動を起こした(67.0%)」「休講や教室変更を事前に知ることができた(63.8%)」などが上位に入っています。中には「天空の城ラピュタの『バルス』をつぶやいた(13.0%)」「twitter上での炎上に巻き込まれた(5.2%)」という回答も。

「SNSの中でどれか1つしか使えなくなるとしたら」という質問に対しては、「twitter」が59.3%、「Facebook」が24.4%、「mixi」が5.4%、「どれも使いたくない」が11.0%という結果が出ています。

文: 古関崇義

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