Googleは3月4日(月)、福島県双葉郡浪江町内でストリートビューの撮影を開始したと発表しました。同社は撮影期間を数週間と予定しており、数ヶ月後の公開を目指します。
▽ Google Japan Blog: 浪江町内をストリートビューで撮影します
浪江町の半分は2013年3月現在、福島県第一原子力発電所から20km圏内の「警戒区域」に指定されています。残りの半分も「計画的避難区域」となっており、およそ2万1000人の全町民が全国に避難しています。
浪江町の町長である馬場有さんによると、多くの町民から「浪江の姿を見たい、知りたい」という声が寄せられていたとのこと。ストリートビューによって町民に浪江町の現況を知らせるとともに、世界中にありのままの浪江町を発信していきたいとしています。
▽ 福島県浪江町のストリートビュー撮影を開始しました。 - YouTube
震災で失われた風景や思い出の写真・動画を残すことを目的としたGoogleのプロジェクト「未来へのキオク」では、2005年から2012年までに浪江町で撮影された写真541件を含めた多くの“キオク”が投稿済みです。津波の被害を受けた浪江町の小学校や漁港の様子については、“震災遺構”として360度のパノラマ写真が公開されています。
▽ Google Japan Blog: より多くのキオクが「未来へのキオク」でご覧いただけるようになりました
▽ http://www.town.namie.fukushima.jp/site/shinsai/20130228.html