総務省は9月3日(火)、青少年のネットリテラシーについてまとめた資料「平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を公表しました。高校生約3,500人に対する調査で、スマートフォンをよく利用している青少年は、相対的に“ネットリテラシーが低い”という結果が出ています。
▽ 総務省|「平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表
総務省は平成24年度から、青少年のネットリテラシーを数値化するテストを実施しています。結果は「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標(ILAS:アイラス)」として集計、分析、比較しています。
2回目となる平成25年度は、6月から7月にかけて全国24の公立・私立高校に通う1年生相当約3,500人にテストを実施。あわせて、利用している機器やトラブルの経験などについてアンケートを行いました。その結果、99%がインターネットに接続できる機器を保有していることが分かりました。
利用機器のうち、最も回答が多かったのはスマートフォンで84%。前回のテストより25ポイント増加しています。ほか、ノートパソコンが44%(前回は49%)、デスクトップパソコンが23%(前回は24%)。携帯電話/PHSは前回から22ポイント減少した17%でした。スマートフォンは、インターネット接続時に最もよく利用する機器でも75%でトップでした。
ネットリテラシーに関するテストでは、パソコンを使用する青少年の正答率が最も高く、「スマートフォンをよく利用する」もしくは「スマートフォンのみ保有している」青少年の正答率は低いことが判明しました。資料には、トラブルに遭遇した経験がある青少年の方が、遭遇していないと回答した青少年よりテストの正答率が高いというデータも掲載されています。
調査結果の詳細は、下記のPDF資料にまとめられています。
▽ 平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等(PDF)