大阪市阿倍野区にある文の里商店街で貼り出されている各店舗のポスターが、Twitterやはてなブックマークで話題を呼んでいます。制作したのは電通の若手クリエイターたち。2013年には52店舗のPRポスター計200点を対象に、一般人による人気投票が実施されました。特設ページではクスッと笑ってしまうようなデザインを含む全ポスターが公開されており、はてなブックマークには「これはすばらしい」「行ってみたくなる」などの感想が集まっています。
▽ 文の里商店街ポスター総選挙
▽ 「文の里商店街ポスター総選挙」受賞者の発表と表彰について(PDF)
ポスターは、商店街の活性化を目的に、電通関西支社の若手コピーライターやデザイナー総勢60人がボランティアで制作しました。完成した計200枚のポスターは、2013年8月~12月に「文の里商店街ポスター展」として文の里商店街で掲示。期間中には、さらなる来街者の拡大や個店の売り上げ増加などを目指し、ポスターの人気投票「文の里商店街ポスター総選挙」も開催されました。
ポスターデザインは、人気投票の特設サイトや、大阪商工会議所がPDFファイルで公開している「文の里商店街 ポスター全集」で見られます。個店が販売する商品や雰囲気を捉えたデザインは、キャッチコピーも含め、思わずじっくりと見入ってしまうほど魅力的です。「アホにつける薬はあれへん。」のコピーとともに子どもの無邪気さが笑いを誘う阪和薬局のデザインや、「切り口に大量の塩を塗り込んでやった」とのシュールな表現が光る元祖 漬もんやのポスターなど、ユニークな作品も多数そろっています。
左:阪和薬局 右:元祖 漬もんや
▽ 文の里商店街 ポスター全集(PDF)
人気投票には6,709票が集まり、そのうち最も票を集めた大嶋漬物店のポスターがグランプリに輝きました。同店は、ポスター展が始まる前の2013年7月に閉店。3枚制作されたポスターには、それぞれ「ポスター?はよ作ってや。死ぬで。」「やっと気付いた。この仕事、しんどい。」「遊ぶで、これから。」と、店主の心境を表したようなキャッチコピーが記載されています。下部には「お漬かれさまでした。」とのメッセージもありました。同店のポスターはキャッチコピー賞も受賞しています。
「お漬かれさまでした。」
はてなブックマークのコメント欄には「ナイスデザイン!ユーモアも効いているし、素晴らしい!」「実際に人通りがかなり増えた(遠方からの人も増えた)とのこと。素晴らしい」「ポスター面白い、見て笑った」などの感想が寄せられています。