セーターやカーディガンに、気が付くと毛玉ができていることってありませんか? お気に入りであればなおさらショックなものです。毛玉ができないようにするには、洗い方や着方をどう工夫すればよいのでしょうか。毛玉のできる仕組みや毛玉を取る方法も紹介します。
■ 毛玉ってなぜできるの?
▽ 毛玉について | 衣服を楽しむ | 東京都クリーニング生活衛生同業組合
▽ 製品特長|おしゃれ着洗いに衣類用中性洗剤アクロン|ライオン
これらのサイトでは、衣服に毛玉ができる理由を分かりやすく紹介しています。洋服の生地と生地、または生地とかばん・いすなどがこすれ、その摩擦で繊維に毛羽が発生します。毛羽同士が絡まり合い、毛玉が作られます。毛玉ができやすい場所として、洋服の脇や裾回り、リュックサックやショルダーバッグと接触する肩、腰などが挙げられています。
毛(ウール)、カシミヤ、アンゴラなどの動物繊維で作られた製品は、毛玉ができても、強度が低いので摩擦で自然に脱落します。合成繊維など丈夫な素材は、繊維の強度が高い分、毛玉は発生しても自然に落ちることはないそうです。
東京都クリーニング生活衛生同業組合のサイトでは、毛玉ができやすい素材を紹介しています。服を買うときに素材の特性をチェックしておくのも対策になりそうです。
- 羊毛などの強度の低い繊維
- 起毛セーター、ウールコートなど毛羽のある製品
- アクリルやポリエステルなどの合成繊維
- 「アクリル+綿」「ポリエステル+毛(ウール)」等の混紡の製品
■ 毛玉を発生しにくくするポイント
▽ ニットのお手入れ - 基本的な日常のお手入れ〜収納方法 | NEWYORKER MAGAZINE | ニューヨーカーマガジン
毛玉ができないように普段から生活すれば……と思いたいところですが、ニューヨーカーのサイトによれば「残念ながら、ほぼ毛玉は発生してしまう」とのこと。風合いを維持してお気に入りの服を着続けるには、普段からのお手入れが重要です。
ある程度毛玉の発生を防いだり、遅らせたりすることはできます。ニューヨーカーと東京都クリーニング生活衛生同業組合が挙げる衣服の摩擦を防ぐ工夫は、以下の通りです。
- 連続での着用を避ける
- 着用後は洋服ブラシで毛羽を整える
- かばんとこすれさせないようにする
- ニット同士の重ね着を避ける
- ネットに入れて洗濯する
- ドライクリーニングを利用する
■ 毛玉の取り方
毛玉をカットするタイプの毛玉取り器はセーターの繊維そのものをカットするため、セーターを傷める場合があるのとのこと。できてしまった毛玉を取る別の方法も見てみましょう。
<毛玉取りブラシを使う>
▽ モノのある生活-かんたん プチ 毛玉取りブラシ【多田歩実】
▽ やじうまミニレビュー - コジット「クリーニング屋さんの毛玉取りブラシ」 - 家電 Watch
▽ 老舗の毛玉取りブラシを使ってみる。 | ひよりごと - 楽天ブログ
衣服を傷めずに毛玉を取るには、毛玉取りブラシを使います。これらのエントリーでは、イノシシの毛を使った毛玉取りブラシや、その使い方が紹介されています。毛玉を取りたい衣服を平らな場所に置き、生地の目に沿ってブラッシング。気持ちよく毛玉が取れるようです。
<食器洗い用スポンジでこする>
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身近な道具でも毛玉取りができます。食器洗いに使うスポンジの硬い面を使って、ウール素材の毛玉ができてしまった部分をなでるようにこするといいとのことです。フリースの場合は、研磨に使う目の細かいサンダーを使って、同様にこすります。
寒くなるころから春先まで、大活躍するセーターやカーディガン。毛玉ができにくいように工夫して、長持ちさせましょう!
Title Photo by AnnaKika
※記事初出時、毛玉ができやすい素材についての記述で、誤解を招く表現がありました。2015年3月31日(火)午後2時25分に本文の内容を一部変更いたしました。