芸術の秋に、美術館へ出掛けましょう。近ごろでは、アニメやマンガをテーマにした展覧会があちこちで開催されています。伝統芸術とマンガを組み合わせた作品や、アニメの1コマに込められたこだわりが感じられる展示など、想像を超えた熱量に出会えるかもしれません。関東・関西を中心に楽しめる、マンガやアニメをテーマにした5つの展覧会を紹介します。
■ 琳派オマージュ展(京都)
▽ http://kyomaf.jp/public/rimpa/
▽ http://www.kyotomm.jp/event/exh/hommage_rinpa.php
華やかな装飾が特徴の画派「琳派」が京都で生まれてから、2015年で400年を迎えました。これを記念した企画展「琳派オマージュ展」では、琳派とマンガ・アニメによるコラボ作品を展示。現代の琳派絵師たちが、「ニンジャスレイヤー」「初音ミク」「ハローキティ」「火の鳥」「リラックマ」などを描き下ろしています。
▽ https://www.youtube.com/watch?t=61&v=r5nKGKMZPcY
フライヤーのキービジュアルにもなっている「火の鳥 蓬莱山図」のメイキング映像が、YouTubeで公開されています。今にも絵から飛び立っていきそうな躍動感のある火の鳥を、間近で堪能してみましょう。会場の京都国際マンガミュージアムには、縦4.5m×横11mの巨大な木像彫刻で表現されたオブジェ「火の鳥」も掲げられています。
- 会場
- 京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)
- 開催期間
- 9月19日(土)から11月3日(火・祝)まで
- 開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 休館日:毎週水曜日(9月23日除く)、9月24日(木)、10月11日(日)
■ ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展(兵庫)
東京・国立新美術館で夏に開催された「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」が、兵庫県立美術館にやってきます。マンガ家・手塚治虫さんが亡くなった1989年以降のマンガ・アニメ・ゲームにおける表現の多様性を、約60作品で紹介しています。展示は「ヒーロー&ヒロイン」「マンガ」「アニメ」「ゲーム」「インターネット」「キャラクター」「プレイ」の7セクションで構成。ゲームは発売当時の実機でプレイできるなど、見るだけではない“触れられる”展示になっています。
東京会場の様子は、以下のレポート記事をどうぞ。アニメ「けいおん!」の部室をイメージした展示があったり、マンガ作品の扉絵・原稿が楽しめたりと、ファンにはたまらない空間です。
▽ 【レポート】国立新美術館「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」のラインナップがかなり熱かった | インサイド
▽ 国立新美術館『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム』展が最高だった! - ぐるりみち。
- 会場
- 兵庫県立美術館(兵庫県神戸市)
- 開催期間
- 9月19日(土)から11月23日(月・祝)まで
- 開館時間 :午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 休館日:毎週月曜日(9月21日、10月12日、11月23日を除く)9月24日(木)、10月13日(火)
■ 蒼樹うめ展(東京)
▽ 蒼樹うめ展
マンガ「ひだまりスケッチ」やアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクター原案で知られる蒼樹うめさんの個展が初開催されます。マンガの原稿やイラストだけでなく、初公開の設定資料やデザイン画も展示。描き下ろしの作品も用意されるなど、蒼樹さんの世界観にたっぷりと浸れる内容になっているそうです。「ひだまりスケッチ」からは、主人公・ゆのの部屋を再現したスペースも。「魔法少女まどか☆マギカ」については、創作秘話や今だから語れる感想を交えつつ、キャラクター作りの秘密を紹介するとしています。
▽ https://www.youtube.com/watch?t=2&v=VqWilrtY9nk
- 会場
- 上野の森美術館(東京都台東区)
- 開催期間
- 10月3日(土)から10月12日(月・祝)まで
- 開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日:なし
■ THE変形 河森正治デザインワークス展(兵庫)
▽ http://tezukaosamu.net/jp/museum/1673.html
「THE変形 河森正治デザインワークス展 『マクロス』~『サイバーフォーミュラ』~『アクエリオン』~∞」は、アニメ「マクロス」「アクエリオン」シリーズでメカニックデザインなどを担当している河森正治さんにフィーチャーした企画展。これまで手掛けてきた数多くの作品から、「変形」をテーマにしたデザインワークを取り上げています。用意しているデザイン画は500点以上。「ところ狭しと展示されたデザイン画は見所満載」だそうです。
期間中に展示入れ替えを行う「お蔵出し企画」では、初公開のデザイン画も多数展示。エントランスでは、展覧会用に初めて展示される河森さん監修の「大型立体1/6VF-1Sバルキリー(ガウォーク形態)」が来場者を出迎えます。
- 会場
- 宝塚市立手塚治虫記念館(兵庫県宝塚市)
- 開催期間
- 7月3日(金)から10月26日(月)まで
- 開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日:毎週水曜日(9月23日は開館)
■ MADOGATARI展(東京・大阪・札幌)
▽ MADOGATARI展[SHAFT 40th ANNIVERSARY]
アニメ「<物語>シリーズ」「魔法少女まどか☆マギカ」などを手掛けてきたアニメ制作会社・シャフトは、2015年9月に設立40周年を迎えました。「MADOGATARI展」では、同社の代表作品を中心に、これまで手掛けてきた作品の原画や制作資料を展示。「圧倒的な物量と熱量をもって作られてきた数々の作品の歴史とその軌跡」を体感できる空間を用意するとのことです。
同展の開催を記念し、「魔法少女まどか☆マギカ」のキュゥべえと「<物語>シリーズ」の忍野忍によるコラボフィギュアの制作も決定。サイトではその一部が見られます。
▽ https://www.youtube.com/watch?t=15&v=7uuBMOxjM1I
<東京会場>
- 会場
- 3331 Arts Chiyoda(東京都千代田区)
- 開催期間
- 11月27日(金)から12月2日(水)まで
<大阪会場>
- 会場
- ハービスHALL(大阪市北区)
- 開催期間
- 12月22日(火)から12月27日(日)まで
<札幌会場>
- 詳細未定