• X
  • Facebook
  • RSS

はてなブックマークタグ紀行 第9回「人類のおもいつき」


f:id:hatenanews:20170215102446p:plain


人類のおもいつきの最新人気記事 174件 - はてなブックマーク

「なんでこんな発想ができるんだろう」と思うようなものに出会ったときは、その才能に嫉妬してしまうと同時に、すてきなものを見つけたという高揚感で心が満たされます。タグ「人類のおもいつき」は、斬新なアイデアの詰まった記事に付けられているもの。“人類”というくくりなので、なんだか壮大な予感がします。早速見ていきましょう。

http://vipukirves.net/

まき割りと聞くと、斧(おの)を大きく振りかざして木に叩きつけるという力仕事のイメージがあります。このサイトで紹介されている「HEIKKI VIPUKIRVES(ヘイキ・ヴィポキルヴェス)」は、フィンランド生まれのデザインに優れたまき割り斧。「テコの原理で薪を割る」というアイデアが盛り込まれており、簡単に効率よくまきを割ることができるそうです。「ヴィポキルヴェスの発売以来、割れない樹種があるというご意見はいただいておりません」とのことで、割りにくいケヤキ、ブナ、カキの木なども難なく割れる様子。

https://www.youtube.com/watch?v=3HsP5Vs5cLc

動画を見てみると、たしかに気持ちがいいほどきれいにサクッと割っています。とても良い「人類のおもいつき」です。

両面に平等院鳳凰堂が刻まれたエラー10円玉|開運!なんでも鑑定団|テレビ東京

続いて、テレビ東京系列の番組「開運!なんでも鑑定団」で取り上げられたこちらの“お宝”について。世間に流通している硬貨の中には、通常の規格とは異なる形をした「エラーコイン」と呼ばれるものがまれに存在します。番組の鑑定大会に持ち込まれたこの10円硬貨は、両面に平等院鳳凰堂が刻まれているという珍しいもの。しかし気になる鑑定額は0円で、鑑定士によると「明らかに偽造」なのだとか。実際は10円硬貨を切って貼り合わせたという、“悪い思いつき”によって生まれたエラーコインでした。

https://www.youtube.com/watch?v=MQECrcZs6Wc

こちらは、新潟県長岡市の古川機工が開発したロボットハンド「SWITL スイットル(ハンドタイプ)」を紹介した動画。平面上に置かれたプリン・ゼリーのようなゲル状のものだけでなく、マヨネーズ・ケチャップのような流動性のあるゾル状のものでも、型崩れすることなく移動させることができます。もともとはパン生地の整列作業を自動化したいというニーズから開発したのだそう。きれいにすくい取るだけでなく、その形を保ったまま再び置き直せるというのも衝撃的です。

ミニ四駆全国大会にカニで出る :: デイリーポータルZ

ユニークな“思いつき”の記事で注目を集めるWebメディア「デイリーポータルZ」でタグ「人類のおもいつき」が付けられたこちらの記事は、カニの殻とミニ四駆を融合させた“カニ四駆”でミニ四駆ジャパンカップに挑むという内容。カニを用意してから実際に出走するまでの奮闘記がつづられています。待ち受けていたのは衝撃のラスト。思いついてもなかなか実行に移せない気がしますが、実際にやってみる心意気がすてきです。ミニ四駆の見た目を重視したコンテスト「コンクールデレガンス」の様子もこちらから楽しめます。

簡単衝撃的かぼちゃのカット★包丁いらず! by MOMOりん 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが320万品

次に紹介するのは、料理レシピサービス「クックパッド」に投稿された斬新なレシピ記事。「大きいかぼちゃを包丁を使わずにカットできる秘技というか荒業みたいな事を最近思いつきました」という説明通り、包丁を使わないかぼちゃの割り方をレクチャーしています。包丁より割りやすいだけでなく、ストレス発散にもぴったりだというこちらの内容。レシピを参考にしたレポート「つくれぽ」の欄では、この方法で割られたかぼちゃの様子を見ることができます。もはやレシピではないのですが、どのかぼちゃも想像以上にきれいに割れているので、少しやってみたくなりました。

猫投下作戦 - Wikipedia

最後は、Wikipediaに掲載されているこちらの記事。「猫投下作戦」という名前だけでも気になるこの作戦は、1950年代に世界保健機関(WHO)が東南アジアのボルネオ島で実施したとされる環境保全活動です。ネズミの大量発生によってWHOが「イギリス空軍の協力の下、猫にパラシュートをつけて空から投下する作戦を実施した」との説が広まっているものの、実際は「1960年3月13日に各種資材と同時に『籠に入れられた20匹以上の猫』が投下された」との記録が残っているにすぎないのだとか。想像しにくい光景ですが、実際どうだったのかが気になります。記事によると、パラシュートを着けた猫「パラシュートネコ」をデザインした小物がバリ島土産などで市販されているそうです。


人類によるさまざまな“思いつき”を垣間見ることができました。アイデアの中に驚きを求めたい人は、この「人類のおもいつき」を追ってみるといいかもしれません。「はてなブックマークタグ紀行」次回もお楽しみに。


文:あおきめぐみ

関連エントリー