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「SYSZO」で情シス担当者の悩みも喜びも分かち合える。情シスを支えるメディアが目指す場所は?



(※この記事は、ユナイトアンドグロウ株式会社提供によるPR記事です)

SYSZOは、情報システム部門(情シス)に関わるノウハウを共有し合うサービス。情報システム担当者にフォーカスしていて、普段の業務に役立つようなちょっとした疑問や悩みを共有できます。情シス担当者から寄せられる質問や回答は、他に相談しやすい人がいなかったり、先輩に聞けなかったりする誰かのヒントになるかもしれません。

「情シスに特化」した、ある意味ニッチなメディアは、どのような思いから誕生したのか。「情シスを元気にしたい」という理念を持つユナイトアンドグロウの代表取締役社長の須田騎一朗さん、取締役の高井庸一さん、SYSZO エバンジェリストの駿河直紀さんにお聞きしました。

右から須田騎一朗さん、高井庸一さん、駿河直紀さん

――SYSZO立ち上げの経緯をお聞かせください。

高井 実は2007年3月に、前身のサービスであるQ&Aコミュニティ「シス蔵」を作りました。我々は「情報システム部門から中小企業を支援したい」という思いでビジネスを展開していますが、人が物理的に移動できる範囲に限らず、情報システムに関わる人がネット上でつながることで、もっとお互いの仕事をスムーズにしたいと考えました。

――もともとはQ&Aだったんですね!

高井 運営を始めてみたら、質問される悩み事が非常に深くて。バックグラウンドをきちんと説明しないと答えられないような内容が多く、「もっと気軽に悩みを共有できないか?」と考え始めました。その間にSNSが流行りましたが、情シス担当者の場合、業務の性質上、そういう場所では仕事の話ができないんですよね。

Web版SYSZOでの質問例。メールなどで送るには大きすぎるファイル、あなたは何を使って送っていますか?

――同僚に相談する、というのは……

高井 中小企業では情報システム部門といっても、社員100人程度のうち担当者は1人しかいないなんてこともざらで。一緒になって悩んだり、喜んだりしてくれる人が実は少ないんですね。

――他の部署の人ではなおのこと分かってもらいにくそうですね。

高井 ユナイトアンドグロウでは中堅・中小企業のクライアントに対し、情報システム部門の社員をレンタルするというサービスを提供しています。レンタル社員は適宜集まってゆるやかに情報交換していて、それだけでもいろいろなことが解決するんですね。仲間と話して元気になって、お客さまのいる現場に戻って役に立って……と実際に行われていることを「Web上でも実現してしまえ!」と考え、リニューアルに着手しました。2015年9月、情シス特化型メディアに生まれ変わった「SYSZO」をローンチしました。

――情シス担当者向けのサイトというのはこれまでなかったんでしょうか?

高井 Web上にある情報はどちらかというと大手企業向けの情報で、中小企業向けのサイトはありませんでした。大手企業における情シスの悩みと中小企業における情シスの悩みって、似たような形であっても全然違うんです。

――どう違うのでしょう?

高井 ごく少人数で仕事をしていると、自分の会社と似たような企業がどう課題を解決しているか、同じような業種・業態の人がどのようにITを活用してビジネスを展開しているのか、なかなか分かりづらい。SYSZOを使って横でつながれば、それが意外とすんなり解決できることがあります。

――SYSZOでは主にどのような内容が投稿されていますか?

駿河 最近ではWindows 10関係の話題が多いですね。勝手にインストールされてしまって困っていたり、検証しきれていない部分がいろいろあったり。

 セキュリティソフト、プロバイダ系のトラブルに関する投稿もあります。回線の話となると、ネットで検索してもすぐには情報が出てこないんですよ。SYSZOへの投稿を見る方が早いこともあります。また、稟議に関する話題や、経営層・各部門などとのコミュニケーションの話題も多いですね。

アプリ版「知恵袋」

アプリ版「シスッター」

■ 完全匿名なのに、利用者のリテラシーが高いから「横でつながれる」

――SYSZOを使えば横でつながれるとおっしゃいましたが、SYSZOそのものは「無料・完全匿名」なんですよね。

高井 はい。登録情報には名前も会社名も一切入力しません。情シスの経験年数や企業規模、保有資格、ハードウェア・ソフトウェア経験などを登録するようになっています。

――名前も会社名も分からない、規模感と技術・スキルが分かる……という情報量だけで、自分と似た人が分かるものなんですか?

駿河 課題に対する記載の仕方に特徴が出ます。例えば「あるソリューションを導入するかどうか迷っている」という悩みがあった場合に、列挙された製品を見て「あ、これくらいの規模かな?」と推測できます。

――うっかり社外秘情報が投稿されてしまった!ということはないのでしょうか。

高井 ユーザーさんがコントロールしてくださっています。具体的なビジネスの中身は書かずに、課題に対してどうクリアしたらいいか?と質問するケースが多いので。めちゃめちゃ健全な運営ができているんですよ。

アプリ版SYSZO。うれしかったことや考えたことなどをつぶやける「シスッター」、スキルなどから自分と似ている人と友達になれる「シストモ」などが利用できる。

――そんなにリテラシーの高いユーザーさんはどのように集まってきたんでしょう。

駿河 基本的には口コミです。社員が出向いた先の会社で情シスの方にご紹介したり、営業先で声を掛けたり……。地道な活動で実際に働いている方に使っていただけたのは大きいですね。投稿を見ていくと、情シスを実際に担当している人ならではのものがたくさんあります。

――リニューアルについて、以前からのユーザーさんの反応はいかがでしたか?

高井 運営としては良いことではないんですが、サービスを愛してくださるコアなユーザーさんが何名かいらっしゃって、リニューアルしたときにバグを指摘してくださいました。ユーザー主体のオフ会が行われたこともあったんですよ。僕らも参加させてもらいました。

――オフ会! どんなきっかけで……?

高井 あるユーザーさんから「オフ会をやりたい、ここで募っていいですか」と問い合わせがあったんです。「ぜひ!」とお返事して、僕らも合わせて15名くらいの規模になりました。自己紹介で最初の人が自分の悩みを言い始めたら10分くらいたって、みんなの自己紹介が終わるころにはだいぶ時間が過ぎてしまって(笑)。

――社内で共有しにくいことが多かったんですね。

高井 例えば営業だったら、契約を取ってきたら「わーっ」って喜べるじゃないですか。情シスの人が「社内システムのリニューアルに成功した」と言っても、社内からは「使い勝手が悪い」「前の方がいい」なんていう声が出ることがありますよね。そこにたどり着くまでに自分の苦しかったところ、裏側で調べたり悩んだりしたところなど、業務の本質的な部分について共感してもらうのはなかなか難しい。

 皆さんとても真面目な方が多い。そういう方は考え過ぎてしまうこともあります。SYSZOで同じような立場の人たちがつながれば、ひとりじゃないことが分かってもう少し楽に仕事ができるし、ヒントも得られる。元気になって、その元気が仕事に向けば、会社ももっと良くなっていけるはずです。

SYSZOの紹介冊子より。マンガ著者のユズモトさんは、SYSZOで【情シスあるある】の四コママンガを連載中。

■ 情シスは世界最高の仕事。ネットの活用でもっと強くなれる

――今後のSYSZOの展望について教えてください。

高井 今はまだ仕込み中なんですが、毎週情シスにまつわるランキングを出せたらと思っています。「本当に使い勝手がいいツールは?」「グループウェア、何を使ってますか?」とか。

――情シスの現場で悩みにぶち当たりながら考えたランキング、価値が高そうですね。

駿河 「情シスマーケット」みたいなものも構想しています。情シスの方は自学自習のために、ヤフオク!で中古ルーターなどの電子機器類を買って試してみることがあるんですね。使い終わったらそれを誰かに提供できるような仕組みがあればいいなと。

――SYSZOというメディアで実現したいことは何でしょう?

須田 もともとはベンダー側が多くの情報を持っていました。でも今はユーザー側が情報をたくさん持っている流れになってきていて、ネット自体がそのために活用されていると感じます。中小企業の情報システム担当者も、もっとネットの力で強くなるべきだし、お互いの情報を提供し合うことでさらに強くなっていけます。

 クラウドの時代になって、コンピューティングがユーザーのほうに大きく戻ってきました。情シス担当者が頭を悩ませながら買い物をしなくてもいい。コンピューティングパワーが手に入りやすい時代になって、手元で自由に試して、どんどん先に進めます。そうなると、ベンダーから一方的に受け取る情報ではなく、利用者が実際に使った結果というリアルな情報がとても大事になってきます。SYSZOはそのためのお手伝いをするメディアです。

――より精度のいい情報を作っていこうという流れなんですね。

須田 うちのような中小企業の場合、優秀な営業マンはなかなか来なくて、いかにも暇そうな営業マンがやってきて話を2時間聞かされた、なんてこともありました。その後ずっと怒りが収まらないこともありますよ。製品を検討していても、自社で使っている他の製品との相性を考えないといけないことだってあります。

高井 世間では「情シスがだめだ」「もっとコミュ力を上げろ」なんていう表現も見かけるんですが、そうじゃない。情シスは重要な仕事ですし、その仕事がもっと認知されていけばいいなと考えています。ござ先輩(id:gothedistance)さんのブログではそのような情シスに関わる話題が多くあったので、須田が関わった本をお送りしました。

――こちらの記事で紹介されていますね。

【書評】ワークスタイル・パラダイムシフト~「レンタル社員」という選択~ - GoTheDistance 【書評】ワークスタイル・パラダイムシフト~「レンタル社員」という選択~ - GoTheDistance

須田 ござ先輩さんがおっしゃる通り、中小企業における情報システム部門は、複合的な能力が求められる難しい仕事です。世間のイメージに踊らされず、みんながもっとしっかりやっていきたいと考える職業へと変えていきたいですね。SYSZOを「こんなのあったの?」と喜んで使ってもらえるとうれしいです。そして、情シスのみんなもっと集まれ!と言っていきたいです。

「情シスこそ世界最高の職業だと思ってます!」

[PR]企画・制作:はてな
文: 宮島三緒