前年度に発表・完結した日本国内や海外のSF小説、周辺ジャンルを対象に授与される「星雲賞」。2010年の星雲賞は、8月8日(日)の第49回日本SF大会「2010 TOKON10」で9部門に分けて発表されました。日本長編部門は「グイン・サーガ」、メディア部門は先日地上波で放送された「サマーウォーズ」が受賞しました。
▽ 2010年星雲賞
▽ TOKON10実行委員会|第49回日本SF大会TOKON10 2010.8.7-8
毎年日本で開催されている日本SF大会。イベントに参加するファンの投票によって選ばれる星雲賞は、日本で最も長い歴史を誇る賞でもあります。今年の日本SF大会「2010 TOKON10」は東京・江戸川区で8月7日・8日に開催。ゲストに漫画家の萩尾望都さんや、音楽ユニットALI PROJECTのボーカル宝野アリカさんが登場するなど、豪華なイベントとなりました。
星雲賞の日本長編部門は、2009年5月に亡くなった栗本薫さんの未完作品「グイン・サーガ」シリーズが受賞。自由部門は静岡に建設された「実物大ガンダム立像」が受賞するなど、幅広いSFジャンルの中から選ばれているのも星雲賞の特徴です。受賞作品は以下の通りとなっています。
日本長編部門
- 栗本薫<グイン・サーガ>シリーズ
日本短編部門
- 飛浩隆「自生の夢」
海外長編部門
- ジョン・スコルジー 内田昌之「最後の星戦 老人と宇宙3」
海外短編部門
- グレッグ・イーガン 山岸真「暗黒整数」
メディア部門
- 細田守 監督「サマーウォーズ」
コミック部門
- 浦沢直樹×手塚治虫「PLUTO」
アート部門
- 加藤直之
ノンフィクション部門
- 長山靖生「日本SF精神史 ――幕末・明治から戦後まで」
自由部門
- 株式会社サンライズ 企画「ガンダム30周年プロジェクト Real G 実物大ガンダム立像」