山と海に囲まれた鎌倉・江の島エリアは、桜やあじさいなどの四季の自然、神社仏閣や街並み、海の景色などいろいろな角度から楽しめる観光地。都心から近いため1年を通して観光客が絶えません。鎌倉・江の島エリアで便利に使える、お得な切符をまとめました。
■ JR東日本の「鎌倉・江ノ島パス」は広い範囲をカバー
JR東日本の「鎌倉・江ノ島パス」は、JR大船駅・藤沢駅・鎌倉駅・北鎌倉駅、江ノ島電鉄線(江ノ電)全線、湘南モノレール全線が1日乗り降り自由になるフリーパスです。鎌倉・江の島エリア内を広くカバーしています。
価格は、大人が700円、小児が350円。対象となるJR駅の自動券売機、みどりの窓口、大船駅と藤沢駅のびゅうプラザで取り扱っています。
■ 小田急「江の島・鎌倉フリーパス」は往復切符もセット
小田急電鉄(小田急)の「江の島・鎌倉フリーパス」では江ノ電が乗り降り自由になり、発駅から藤沢駅までの小田急線の往復切符も付きます。新江ノ島水族館や鎌倉文学館など18の寺社や観光施設、飲食店などで、優待・割引料金を利用できます。
価格は小田急の発駅によって異なります。小田急のサイトでは、発駅を選択して料金を検索できます。発売場所は、小田急線各駅の自動券売機、小田急トラベルの営業所、旅行代理店などです。
■ 江ノ電沿線を満喫できる「のりおりくん」
鎌倉・江の島エリアの名所をつなぐ江ノ電では、バスも含むさまざまな種類の切符を用意しています。その中から江ノ電がメインのフリー切符を紹介します。
▽ 江ノ電1日乗車券「のりおりくん」|おでかけ情報 | 江ノ島電鉄株式会社
「のりおりくん」は、江ノ電沿線を観光するなら買っておきたい1日乗車券。鎌倉駅から藤沢駅まで全15駅を1日に何度でも乗り降りできます。沿線の飲食店やホテル、観光施設で割引などの特典も受けられます。価格は、大人が600円、子どもが300円です。江ノ電各駅のほか、委託販売場所のホテルなどで購入できます。
午後1時から発売開始する「鎌倉・江の島アフタヌーンパス」は、江ノ電の1日乗車券と江の島にある施設3ヶ所のチケットがセットになっています。購入当日の午後1時から終電まで有効で、夕暮れ時の江の島を楽しむのにぴったり。チケットのある施設以外でも割引があります。
価格は、大人が1,000円、小児が500円です。鎌倉駅、江ノ島駅、藤沢駅の窓口で発売しています。
■ 湘南モノレールのフリーきっぷ、子どもにはクリアファイルを
湘南モノレールは、大船駅と湘南江の島駅をつなぐ懸垂式のモノレール。全8駅を自由に乗り降りできる1日フリーきっぷは、新江ノ島水族館で提示すると、入場券を10%引きで購入できます。
価格は大人が600円、小児が300円。小児用を購入した乗客には、大船駅で「湘南モノレールオリジナルクリアファイル」をプレゼントします。全駅の自動券売機で発売しています。
■ 路線バスと電車で鎌倉を巡る「鎌倉フリー環境手形」
フリー切符「鎌倉フリー環境手形」では、鎌倉の観光スポットをカバーする路線バス区間と電車の特定区間を、1日乗り降りできます。JR横須賀線の利用者向けが「鎌倉フリー環境手形A『頼朝きっぷ』」、小田急線・江ノ電の利用者向けが「鎌倉フリー環境手形B『義経きっぷ』」です。
鎌倉フリー環境手形Aのフリー区間は、江ノ電の鎌倉駅~長谷駅間と、鎌倉駅東口から大塔宮、大仏前など5ヶ所を結ぶ路線バスの区間です。価格は、大人が570円、小人が290円。鎌倉市観光総合案内所や江ノ電の鎌倉駅、長谷駅、円覚寺の売店などで購入できます。
鎌倉フリー環境手形Bは、小田急電鉄が発売する「江の島・鎌倉フリーパス」とのセット販売です。単体の価格は、大人が510円、小人が260円。フリー区間は、JR鎌倉駅~北鎌倉駅と、鎌倉フリー環境手形Aと同じバス区間5つです。江ノ電では「江の島・鎌倉フリーパス」を使用します。発売場所は、小田急線各駅と小田急トラベルです。
環境手形A、Bともに、円覚寺や建長寺などの寺社で拝観料が割引になる、縁起物が進呈されるなどの特典があります。神奈川県立近代美術館や鎌倉国宝館、鎌倉文学館などの施設でも入館料が割引に。協賛する店舗で環境手形を提示すると、飲み物提供やプレゼントなどのサービスが受けられます。寺社や美術館、店舗の一覧は下記のエントリーからどうぞ。
※本記事で紹介しているサービス内容や料金は、2014年5月時点の情報です