ライターの山田井ユウキです。フリーランスで働いていると「いいなぁ、どこでも仕事ができるじゃん」と羨ましがられることがたまにあるものの、都内での取材案件が多いこともあって、実際にはわりとカレンダー通り働いている日々であります。とはいえ、旅行は大好き。過去に行った旅を思い出しながら、早く長期休暇にならないかなぁと考えているのですが、そこでふと思ったのが「Google Earthを使えば過去の旅行をもう一度楽しめるのでは?」というものでした。
▽ Google Earth
もちろん、実際にその場所へ行くことに比べたら所詮はバーチャルの体験にすぎないのですが、それでも家にいながら旅行気分を味わいたいなら、今はGoogle Earthが最高のツールであることは間違いありません。
4月に大型アップデートされ、テーマに沿ってバーチャル旅行が楽しめるガイド付きツアー機能「Voyager」や、著名な観光地などで説明が入る「情報カード」、どこかにランダムでジャンプする「I'm feeling lucky」といった新機能が追加。「旅を疑似体験しなさい」というGoogleのメッセージがひしひしと伝わってくるのです。
それなら、行ってみようじゃありませんか。数年前にヨーロッパを訪れたときの記憶を取り戻す旅に!
久しぶりにGoogle Earthを起動。最初に見たときは「未来きたー!」と興奮したものですが、もうすっかり慣れてしまいました……。人間は贅沢だ。
今回、もう一度体験したいのは、数年前の年末に訪れたドイツの旅。
あのとき最初に訪れたのは、フランクフルトでした。「フランクフルト」で検索すると……。
ギュイーンと宇宙から地上に降り立つようなエフェクトで、フランクフルトの上空へ。
拡大していくと、少しずつ町並みが見えてきます。
ここからは、当時撮影した写真を見ながら思い出に浸っていきましょう。
まずはレーマー広場。クリスマスシーズンだったので、さぞ賑やかだろうと思いながら行ってみたら、前日の夜でクリスマスマーケットが終わっていたという悲しい思い出があります。
ドイツ・フランクフルトにある観光名所、レーマー広場。広場を取り囲むように歴史的建造物が並んでいる
(※現地で撮影した写真)
三角の建物がかわいいなと思って写真を撮ったのですが、広場全体がどんな感じだったのかはもうすっかり忘れてしまっています。
そこで、Google Earthで「レーマー広場」を検索。
おっ?
あー! そう! これこれ! ほら、三角の建物があるでしょ!
こうやってぐるぐる動かしながら見ていると、記憶が鮮明によみがえりますね。旅行当時はレーマー広場から立ち去ろうとしたら大聖堂が目に入ったので、行ってみることにしたのでした。
レーマー広場から徒歩で行ける大聖堂。歴代の神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われた教会でもある
(※現地で撮影した写真)
歩いて向かったから、近くにあるはず……。
下の方にあった!
ええと、大聖堂の写真の方向的に……。
このルートかな。
人型のアイコンを地図上にドラッグしてストリートビューに切り替え、あのときの道をもう一度歩くことに成功!
そうそう、当時はこの道を歩きながら「ドイツは都会でも建物がレトロで絵になるなぁ」と思いながらキョロキョロと観光客丸出しで歩いたのでした。
それから何年もたった今、ストリートビューで歩きながらやっぱり同じことを思い、マウスをぐりぐりやって視点を切り替えている自分がいます。
こんな感じで、どんどんいきます。
これは欧州中央銀行。ユーロのオブジェは観光客の定番撮影スポットです。
ドイツ・フランクフルトに本店を持つ欧州中央銀行
(※現地で撮影した写真)
さて、Google Earthだと……。
あったあった!
さらに町中を歩いていると、
Apple Storeを発見! Google Earthで見てもそれと分かるリンゴマーク!
実際の旅でも立ち寄ったのですが、Apple Storeの店内は世界中どこでも似たような感じだったので、あまりおもしろくなくてすぐに出てしまったことを思い出しました。
フランクフルトのApple Store。日本のApple Storeも外国人が多いので、ここだけはぜんぜん海外感がなかった
(※現地で撮影した写真)
このように、写真と写真の間の記憶を補完できるのも“Google Earth旅”の魅力ですね。
まだまだフランクフルトを歩いていたいのですが、とりあえずこれくらいにして、次はベルリンに移動。実際の旅でも同じルートを辿っています。旅では電車でしたが、Google Earthなら一瞬でジャンプ! 便利~。
はい、ベルリン。
右上に表示されているのが「情報カード」。簡単な解説とWikipediaへのリンクが張られています。Google Earthを見ていて、「これなんだ?」と思ったらすぐに説明が見られるというわけ。
かの有名なブランデンブルク門。ここもおすすめの撮影スポット。
ベルリンの都市門として唯一現存するブランデンブルク門。ベルリンの壁の崩壊後、ドイツ統一のシンボルに
(※現地で撮影した写真)
Google Earthで再訪問! さすがに門に乗っかっている像までは再現できていませんが、ストリートビューに切り替えればばっちり!
周辺の様子とあわせて見ることで記憶が戻ってきます。たしかホテルの近くのスタバで朝ごはんを食べた後、歩いて行ったんだよな……。
国会議事堂も、
中央にガラス張りのドームがある国会議事堂
(※現地で撮影した写真)
あった。
写真の角度からして、ここから撮影したっぽいなぁ。
こういうのが思い出せるのも、画面をぐるぐる回せるGoogle Earthならではです。
……そんな感じで行った場所に次々と再訪問していたら、あっという間に時間が過ぎ去っていました。
おそるべし、Google Earth。
旅の後、なるべく記憶が鮮明なうちにGoogle Earthと写真をあわせて遊んでみるとさらに楽しそうです。
さて、最後にGoogle Earthの新機能もご紹介。
「Voyager」はテーマ別の旅がGoogle Earth上で楽しめるガイド付きツアー。
都市だけでなく、大自然や世界遺産巡りも楽しめます。
たとえば日本の桜ツアーを選ぶと、Googleが選んだ日本の桜の名所を順番に回っていくことになります。
桜咲いてないやんけ!と思うかもしれませんが心配無用。ストリートビューモードにすると……。
ちゃんと桜の季節を歩くことができます。
最後に「I'm feeling lucky」。こちらはGoogleが選んだ世界のどこかの地点にランダムで飛ぶという機能。
ちょっとおみくじ的でおもしろいですね。そうだ、「I'm feeling lucky」で選ばれた場所を次の旅行先にしようかな?
それじゃあやってみましょう!
どこ?
※本記事で紹介しているサービス内容などは、2017年5月時点のものです