ドワンゴが主催する「ニコニコ超会議」が4月28日(土)と4月29日(日)の2日間、千葉県の幕張メッセで開催されました。「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに、「歌ってみた」「踊ってみた」「アニメ」「技術部」「料理」「政治言論」など、ニコニコ動画に存在するあらゆるジャンルを網羅した大規模イベントです。1日目の4月28日(土)に、会場へ足を運びました。
■ 765プロダクションを再現 「アイドルマスター」ブース
「アイドルマスター」(略称:アイマス)は、バンダイナムコゲームスのアイドル育成シミュレーションゲームおよびテレビアニメシリーズです。アーケード用ゲームから始まり、家庭用ゲーム機への移植、テレビアニメ化と次第に広がっていきました。ニコニコ動画では初期から人気のあるジャンルで、アイマスの動画や動画投稿者によるコミュニティ「ニコマス」が存在します。
ニコニコ超会議の「アイドルマスター」ブースでは、作中でアイドルたちが所属する芸能事務所「765プロダクション」を再現。ソファーやプロデューサーの机からアイドルたちのレッスン表、プロフィールまで、ファンにはたまらない家具・小道具が置かれていました。
さらに、2010年9月1日にネットワーク接続サービスが終了した「アーケード版 アイドルマスター」の筐体を設置。遊べる店舗が少なくなっていることもあり、1時間以上の待ち時間となっていました。
■ 個性的な研究が勢ぞろい 第2回ニコニコ学会βシンポジウム
以前はてなブックマークニュースで取り上げた「第2回ニコニコ学会βシンポジウム」が、カンファレンスエリアで開催されました。3rdセッション「研究してみたマッドネス メカの部」では、「ユーザー参加型研究」の実践を目的に、職業不問で研究について発表しました。
▽ 「第2回ニコニコ学会βシンポジウム」開催決定 発表者の公募も - はてなニュース
座長は慶應義塾大学教授の稲見昌彦さんとアートユニット「明和電機」の土佐信道さんが務めました。セッションには10人が登壇し、それぞれの研究について発表。心拍で前に進む車輪付きの心臓や自転式のルービックキューブ、全方位カメラによる「宇宙の渚」の撮影など、個性的な研究ばかりでした。
稲見さんと土佐さんによって4つの研究が選出された後、ニコニコ生放送の視聴者による投票で、宇田道信さんの研究「電子楽器ウダー」が1位に選ばれました。
▽ Down by the Salley Gardens を演奏してみた【ウダー】 - ニコニコ動画
■ 超巨大フードコートに結婚式 その他のブースも盛りだくさん
会場には、ニコ動タイアップフードからオリジナルメニューまでそろった超巨大フードコートが用意されました。筆者が昼食に選んだのは、「海老カツサンド♪~チリ&タルタルソースで~」。料理カテゴリのユーザーイベント「ニコニコ料理祭」に投稿された料理です。動画で紹介されていた通り、激辛でした。
▽ 海老カツサンド♪ ~チリ&タルタルソースで!~【ニコニコ料理祭】 - ニコニコ動画
▽ 超会議に海老カツサンドを食べに行った♪ - ニコニコ動画
ニコニコ超神社で開催されたユーザー同士の結婚式も見学。ストリートファイターIVがきっかけとなったカップルで、一緒に“踊ってみた”の動画を投稿しているそうです。「2人の結婚を祝福するか」というニコニコ生放送のアンケートでは80.7%が「祝福する」を選択するなど、大勢の人に見守られながらの結婚式でした。
この他にも多彩なブースが設置されていたニコニコ超会議。ドワンゴ取締役の夏野剛さんによると「4億円の赤字」が出ているとのことですが、2日間の来場者が9万2384人、ネットの視聴者は347万766人に達したそうです。活気にあふれ、ニコニコ動画の持つ力強さを肌で感じられたイベントでした。