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「フミコの告白」を作ったのはどんな人?作者のTeteさんに会ってきた!



「フミコの告白」の作者であるTeteさんこと石田祐康さんは、現在、京都精華大学マンガ学部アニメーション学科の3回生。はてなユーザーでもあるTeteさん、「フミコの告白」の制作過程については、ご自身のはてなダイアリーでも詳細に書いて下さっています。今回は大学のキャンパスでインタビューさせて頂きました。

自主制作アニメ 「フミコの告白」‐ニコニコ動画(9)

Tete

■予想外の大反響に驚いた「フミコの告白」


――「フミコの告白」、私自身も非常に楽しく拝見しました。はてなブックマークはもちろん、色々なメディアで取り上げられて話題になっていますが、反響を受けられていかがですか?
Tete「今までちょこちょこと色んな方に作品を見てもらって言葉をかけてもらうことはあったんですけど、今回はちょっと急すぎるので。嬉しいですけど、驚いていますね。」

――実際にアニメのお仕事をされている業界の方も絶賛されていますよね。先日は「サマーウォーズ」の細田守監督にもお会いされたそうですね。
Tete「テレビの取材でお会いする機会がありまして、色々なお話を聞かせてもらいました。これも今まででは考えられなかったことなので…驚きですね。」

――今回の作品はチームで制作されたそうですが、他のメンバーの方の反応はいかがですか?
Tete「どんな感じかまだあまり聞けていないんですが、ネットでこうやって反響があることは知っているはずなので、きっと喜んでいると思います。名前もちゃんと出ているので、それぞれにちゃんとやりがいがあったと思います。」

■高校時代に“独学”で始めたアニメ制作

――Teteさんは、やはり小さい頃から絵を描くのが好きだったんでしょうか?
Tete「小さい頃から色々描いていたんですが、僕はもう典型的な男の子で、ドラゴンボールやガンダム、ゴジラなんかをすごく描いていましたね。」

――小さい頃はやはりドラゴンボールとか、男の子が憧れる作品がお好きだったんですね。
Tete「すごく見ていましたね。あと、ジブリ作品も相当見ていました。特に『天空の城ラピュタ』は、一番見ていたので好きですね。」

――「自分でもアニメを作りたい」と思うようになったのはいつ頃だったのでしょうか?高校の時にもアニメを作っておられたそうですが…
Tete「高校の時に実写の映像を扱う機会があったんですが、実写ではなくてアニメーションをやりたくなったので、PCを使いながら始めました。それが高校2年生くらいの頃ですね。」

――それは独学ですか?
Tete「はい。学校が美術科だったので、映像やアニメーションはあまり関係がなかったので。最近は個人でも制作できる環境があるので、恩恵を受けまくっています。」

――なるほど。アニメを作る時は、全てPC上で仕上げるんですか?
Tete「やろうと思えば全然できるんですが、『フミコの告白』の場合は、背景は鉛筆で描いたり、色々やっていますね。キャラクターは完全にPC上で、スピード優先でパパーっと描いていきました。」

――背景はアナログでキャラクターはデジタルだったり、それぞれに合わせて使い分ける、ということですね。
Tete「そうですね、その要素要素で色々考えて、自分たちでできる限りの最適な方法を取っています。」

こちらがTeteさんが高校の卒業制作で作ったというアニメーション作品。そのクオリティには驚くばかり。「フミコの告白」とはまた違った、シリアスなタッチの作品です。
高校卒業制作アニメ - 空色の梦 ‐ニコニコ動画(9)

■作品のアイデアは“直感”から生まれる

――普段、作品作りのアイデアはどういうところから湧いてくるんでしょうか?例えば絵を描く以外に写真などもお好きだと聞いたのですが、そういった趣味からも何かアイデアを得たりするんですか?
Tete「確かに写真も撮ったりするんですが、結局はいつもやっている流れで、頭の中で自然と出て来たものをそのまま作品化してしまうことがよくあるんです。もう今までのやつ全部そうですね。」

――描いているうちに、ですか?
Tete「なんとなくでやり始めてしまうので、描いているうちにですね。もうちょっと理論的にやりたいとは常々思っているんですが、最終的にはやっぱり感覚的なタイプですね、自分は。」

――「フミコの告白」の制作過程については、はてなダイアリーにすごく詳しく書いて頂いていますよね。企画段階では何度も案を練り直したそうですが、「女の子が空を飛んでいく」というアイデアはどんなきっかけで生まれたんですか?
Tete「とりあえず、すごいアクションがやりたいと考えていました。ハイスピードなテンポの速い作品がやりたくて、その点で『走る』というのをキーワードに考えていたんですけど、絵を描いていくうちに、飛んでいる絵を描きまして、それが映像化したらすごく面白そうだなと思ったので、だいたいはもうそこからですね。」

――あのキービジュアルが出てきた時に、「これで行こう」って思ったんですね。
Tete「そうですね。」



こちらが最終的に「フミコの告白」のストーリーを決めるきっかけとなったキービジュアル。

■アニメ以外に、最近は白黒映画もよく見ます

――作るのはもちろん、色々なアニメ作品を見ておられると思いますが、最近見たアニメで良かった作品はありますか?「フミコの告白」を作るにあたっては「フリクリ」の影響を受けておられるそうですが、やはりGAINAXの作品はお好きですか?
Tete「最近だと、去年なんですがピクサーの『ウォーリー』がすごく良かったです。『フリクリは』大好きですね。GAINAXの作品だとフリクリの他にも『天元突破グレンラガン』とかも好きです。あとは普通に『新世紀エヴァンゲリオン』も、あれはパワーのある作品でしたね。」

――アニメに関しては「何でも色々見てみよう」という感じですか?
Tete「何でも、ってことはないんですが、気になったら見ていますね。あと、最近は白黒映画もよく見ます。」

――白黒映画というと、アニメではなく?
Tete「アニメではなくて古典的な実写映画ですね。すごく勉強になるので。最近よく出ている500円DVDとかも買ったり、あとは学校でも借りられるので、色々借りて見ていますね。」

■うごメモで「フミコ」を描いてもらった!

「Teteさんにお会いするなら、ぜひ『うごメモ』を描いてもらいたい!」ということでお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。小田部羊一さんアードマンさくらももこさんなどの作品をお見せすると、「すごい!」「こんな人も描いてるんですね!」「めちゃめちゃ動く!」と興味津々のご様子。


「DS触るの初めてなんです。『今時?』って感じなんですけど…」と、うごメモを書くのはもちろんDS自体初めてというTeteさん。しかしそこはさすが、早速使いこなして下さっていました。パラパラマンガといえばアニメの原点。Teteさんご自身も、昔からよく描いていたそうです。

そして描いて頂いた作品がこちら!「ついにフミコがうごメモに…!」とただただ感激する筆者でした。(ぜひループ再生でお楽しみ下さい。)

■作品の方向性は、毎回違うものに挑戦したい

――最後になりますが、今後はどんな作品を作ってみたいですか?
Tete「まず今一番やりたいのは卒業制作ですね。卒業制作は元々大人しい作品にしようと思っていて、それと逆のことをやりたくて『フミコの告白』はああいう感じになったんですが、卒業制作では今回のようにチームではなく一人で、そしてそれなりの尺で、ちゃんと物語があって、大人しい作品を作ろうと考えています。でもそれが終わってからまた作る機会があれば、今度はチームで、何か面白い企画を立てたいと思います。とにかく毎回方向性は変えたいので、卒業制作はとことん大人しいですが、次は大人しいともハイテンションともつかないようなものだったりとか、方向性の違うものを作りたいですね。」
――Teteさん、ありがとうございました!


アニメに対して、とにかく真っすぐに向き合う姿が印象的なTeteさん。柔らかい物腰の中にも、情熱がひしひしと伝わってきました。また「はてなのサービスをずっと使っていたので、インタビューの話があった時は嬉しかったです。」という嬉しいお言葉も頂きました。今後の作品も本当に楽しみですね。これからも応援しています!

文: 飯塚朋子

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