卵を割る、コインが落下する、クラッカーが弾ける――通常ならば一瞬で終わってしまう、日常の様々な場面。普段意識して見ることのないそれらの場面をスローモーション、かつ巻き戻しさせた動画で、じっくりと楽しめる不思議なサイトが公開されています。
▽ reverslow
アートディレクター・デザイナーの岩城洋平さんの個人プロジェクト「reverslow」では、ハイスピード撮影で滑らかなスローモーションとなった動画が、現在56個公開中。公開されている動画は、全て岩城さんが撮影・編集を行ったものです。たくさんのキューピー、水風船をつついて割る瞬間、転がるサイコロ、落下するプッチンプリンなど、ちょっとしたシーンをゆっくりとした巻き戻しで味わうことができます。
「一瞬の出来事を、20倍の時間の流れで体感してください。」という出だしで始まるサイトの紹介文では、「動画を見るとき、人は一秒後、五秒後の様子をそれまでの経験から予測しながら見てしまうため再生されているものがそれと合っているかを見るという作業が入ってしまいます。この邪念らしきものを取り払うため、ここでのムービーは逆再生させています」と、あえて巻き戻しにしている理由が語られています。
岩城さんのブログでは、サイト公開のお知らせとともに、岩城さんが個人的に好きな動画が3点紹介されています。日常のシーンが巻き戻しで非日常に見えてくる不思議な動画、フルスクリーンモードで楽しむことも可能。逆回転のハイスピード撮影に関するネタを思いついた場合は、Twitter経由で受け付けているとのことです。