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春の京都へおいでやす!京阪電車で巡るマニアックな京都観光


■京阪電車って?

京阪電気鉄道株式会社  こころまち つくろう  
明治43年に開通した、京都を代表する路線。京都・出町柳駅と大阪・淀屋橋駅間を結ぶ京都本線沿線には人気スポットが多く、観光客の利用も多数。イメージガール「おけいはん」の起用や2階建て車両など、その一風変わったスタイルに根強いファンも。

■清水寺とはもうおさらば!清水五条

京都の中でも、絶大な人気を誇る社寺仏閣と言えば、清水寺。清水五条駅はその名の通り、清水寺が目的の利用者が多いですが、そのほかにも素敵なスポットがたくさんあります。


<河井寛次郎記念館>
河井寛次郎記念館
明治、大正、昭和と京都を拠点に活躍していた陶芸家・河井寛次郎氏の作品を所蔵しているのが、五条坂にあるこちら。氏が住んでいた家をそのまま記念館として開放しており、古い民家ならではのあたたかさと、ひっそりとした空気感が独特な雰囲気を醸し出しています。


<あじき路地>
革工房 Rim あじき路地
京都では、路地のことを「ろーじ」といいます。地図には載っていない小規模な路地がたくさんあり、一歩足を踏み入れると、古い古民家を利用した個性的なお店があるエリアも。そんな路地の中でも、人気なのがこのあじき路地です。築100年あまりの古い長屋が12軒連なっており、その内の5軒が居住を兼ねて革工房や帽子店、パン屋としてお店を開いています。


<efish>
efish | shin nishibori
大きな窓がある席から鴨川を眺められるのが五条大橋のたもとにあるカフェ、efish。京都出身で現在は米国のApple社に勤めるプロダクトデザイナー、西堀晋氏が手掛けたことでも有名で、京都のカフェブームの火付け役とも言えるお店です。時間に余裕がある旅なのであれば、天気のいい昼下がりにのんびりするのもアリですね。


■京都イチの繁華街・祇園四条の楽しみ方

南座や八坂神社のある祇園、ファッションビルが立ち並ぶ河原町と、京都人も観光客も訪れる祇園四条エリア。人ごみはちょっと、という方は、繁華街の中にある静かなスポットへ足を運ぶのはいかがでしょう。

<裏具>
はがき・便箋・一筆箋・ぽち袋・祝儀袋 | 京都宮川町 | 裏具
宮川町のとある路地にたたずむのが、オリジナルの便せんや封筒、はがきなどを販売する裏具。ビビッドなブルーを用いた店内に並ぶ、デザイン性の高い文具たちは、全国で高い人気を誇ります。よそ見していると見落としてしまいそうなほど、ひっそりと建っているので、訪れる際は要注意。


<何必館 京都現代美術館>
何必館
何必館・京都現代美術館では、村上華岳、山口薫、北大路魯山人を中心に近現代の絵画、工芸、写真を収蔵、展示しています。年に数回、全館を使って特別企画展を開催しており、さまざまな作品を見ることができます。四条通りに面しているにも関わらず館内はとても静かで、ここが繁華街のど真中であることを忘れてしまうほど。最上階にある小さな庭「光庭」は、まさに都会のオアシスと言えます。


<甘泉堂>
京都きらめき紀行 - 京の詩季彩:甘泉堂
四条通りから少し中に入ったところにある和菓子屋・甘泉堂。なめらかな触感が楽しめる栗蒸し羊羹や、こしあん、粒あん、柚あん、白粒あんの四種類のあんを詰めるとりどり最中など、舌でも目でも楽しめる甘味が揃います。



■モダンとレトロが交差する三条

同じ繁華街でも、祇園四条エリアより落ち着いた印象を受ける三条エリア。レトロなビルや新しいお店が軒を連ねており、新しいと古いが同居する不思議な街になっています。

<ANTIQUE belle>
ANTIQUE belle
グラスやコーヒーカップ、食器など、さまざまなアイテムが手ごろな値段で手に入るアンティークショップ。気さくな店主が、何でも相談に乗ってくれます。2階にはギャラリーを併設しており、不定期でさまざまな展示が行われています。

<1928ビル>
AC1928 1928の紹介
大阪毎日新聞社京都支局ビルとして、1928年に建築された1928ビル。現在ではイベントスペースやギャラリー、カフェなどが入っています。「星をかたどった窓がカワイイ」と女の子に人気です。


<妖怪堂カフェ>
京都・妖怪堂カフェ(町屋カフェ)
少し不気味な名前のこのカフェは、築200年の町家を利用した歴史のあるお店。コーヒーやソフトドリンクと言ったカフェメニューに加え、店主の妖怪話が聞けるユニークなメニューも。「京都魔界案内」という京都を巡るツアーも行われているので、興味のある方はぜひとも参加してみてください。

■ちょっと一息つくなら神宮丸太町

街で遊びつかれたら、平安神宮や岡崎公園にある神宮丸太町駅で降りてみては。鴨川でのんびりするもよし、落ち着いたお店でお気に入りを探すのもよし、ゆったりとした空気が流れているのが、こちらのエリアなのです。

<夷川ダム>
夷川ダム写真集
桜が咲く春に、ぜひ訪れてみてほしいのが、川端から東大路間にある冷泉通り。琵琶湖疏水の竣工の翌年に、その水力を利用するために建てられたレンガ造りの夷川ダムがあり、その遊歩道には満開の桜が咲きます。京都で桜、となると混雑する場所が多いですが、ここでならゆっくりと桜の美しさを楽しむことができます。


<Green e Books>
京都 川端丸太町 洋書のお店 古書専門店 Green e Books
神宮丸太町駅よりほど近いビルにある、洋書の古書専門店。英語をはじめ日本語以外の本が店内に積みあがっており、たとえ言葉がわからなくてもビジュアルに惹かれる本もたくさん。営業時間外にワークショップや講座も開いている、とてもアクティブな古書店です。


<blue Parrot>
blue Parrot
明治、大正、昭和初期に日本で作られた洋風家具をメインに、ヨーロッパのアンティークや日本らしい家具が揃うお店。比較的値段が手ごろで、幅広いアイテムが充実しています。また近くには、さらに多くのアイテムがある「blue parrot 2」もあり、2つの店舗をハシゴすることをオススメします。

■学生が行き交う、終点・出町柳

京都大学が近くにあることから、学生の街として親しまれている出町柳エリア。“自由の学風”を謳う同大学に影響されたのか否か、街全体がゆっくりしており、個性的なお店やスポットが充実しています。


<百万遍さんの手づくり市>
手づくり市ホームページ|京都:百万遍さんの「手づくり市」、梅小路公園「一木手づくり市」の情報をお届けします。
京都市内で頻繁に行われている市ですが、その中でも有名なのがこの「百万遍さんの手づくり市」。毎月15日に百万遍にある知恩寺の境内で行われており、毎回たくさんの人で賑わっています。お菓子や雑貨、工芸品など、自分で作ったものだけが販売できるとあり、若手アーティストの作品なども並びます。


<トランスポップギャラリー>
トランスポップギャラリー【京都】|展覧会情報|
ガロやアックス系の作家の作品を中心とした展示と、作品集やマンガなどのショップを併設する「トランスポップギャラリー」。小バコながらも、毎回他では見られない個性的な展示を行っており、なんと入場は無料。作家のサイン会やトークイベントなども数多く開催しているので、マンガ好きは一度は訪れたいですね。



<かぜのね>
かぜのね - 知る、感じる、つながる 多目的カフェ かぜのね
出町柳駅からすぐ、小道に入ったところにあるのが、多目的カフェ「かぜのね」。古いアパートを丸ごと改装しており、カフェのほか、写真展や講演会、ヨガのレッスンなどが行われる多目的スペースや、シェアオフィスなどが集っています。1Fにあるカフェでは、地元の食材を使った栄養満点のご飯や日本酒が揃っており、昼でも夜でも使うことができます。




さまざまなスポットやお店を紹介しましたが、もうひとつ、オススメのスポットがあります。王道中の王道ですが、やはり欠かせない京都市内を流れる鴨川沿いの道。散歩をする老人と犬、走り抜ける子供たち、トランペットを吹く学生…京都に漂っているふんわりとした空気はここから生まれているのではないだろうか、と思えるくらいに素敵な時間が流れています。春の鴨川は、桜のほかにも綺麗な花がたくさん咲きます。京阪電車で出町柳まで訪れた後は、京都人が愛してやまない川べりを、ぜひ歩いてみてください。

文: タニグチナオミ

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