日本の違法ダウンロード刑事罰化への抗議活動を行っているハッカー集団「Anonymous(アノニマス)」は6月27日(水)、サイバー攻撃の標的として名指しにした国土交通省の霞ヶ浦河川事務所サイトについて、誤って攻撃してしまったとTwitterで明かしました。日本語で「ちょっとミスしました。誤爆ごめんな(笑)」と“謝罪”しています。
▽ Twitter / op_japan: 昨日は忙しいだった。でもちょっとミスしました。誤爆ごめんな(笑) やっぱり日本語は難しい...
▽ 【速報】アノニマス 霞が関と霞ヶ浦を間違えハッキング&改竄 コレは恥ずかしい
アノニマスは6月26日から、抗議活動と称したサイバー攻撃を行っています。標的はTwitterアカウント(@op_japan)で随時公開しており、これまでに裁判所や自民党、民主党などのサイトを挙げていました。この中に霞ヶ浦河川事務所のサイトも含まれていましたが、2ちゃんねるでは「霞が関と間違えているのでは」といった指摘も。これについてアノニマスは「昨日は忙しいだった。でもちょっとミスしました。誤爆ごめんな(笑) やっぱり日本語は難しい」と日本語でツイートし、誤って攻撃してしまったことを認めました。
このツイート以降も、アノニマスは日本語で「ただ、自民党と民主党はミスではなかった。彼らは違法ダウンロードを支持して投票をしたから、お仕置きされた」とサイバー攻撃の正当性を主張。さらに「みんなは『何故JASRACに攻撃しない?』言います。良い考えです。多分政党は良いターゲットではない」と、今後の標的について言及しました。6月28日のツイートでは「Hello Japan.. ready for chaos?(こんにちは日本。混乱の準備はできていますか?)」とさらなるサイバー攻撃を予告するとともに、日本経済団体連合会のサイトを新たなターゲットとして挙げています。
また、国土交通省は6月27日、霞ヶ浦河川事務所のサイトについて「一部が改ざんされ、本来提供されるべき情報が不正な内容に書き換えられた」と発表しました。現在は改ざんのあったWebページを扱っているサーバーの運用を停止し、原因を調査しているとのこと。この他の国土交通省のシステムでは、改ざんなどの事実は確認されていないとしています。
▽ 報道発表資料:関東地方整備局霞ヶ浦河川事務所Webページの一部改ざんについて - 国土交通省